WORK EMOTION CR 3P(ワーク エモーション CR3P)は、WORK EMOTIONブランド初の3ピースホイールとして登場したモデルです。
CRシリーズのツイン5スポークを受け継ぎながら、ディスクとアウターリムを独立させた立体的な造形、ピアスボルト、深いコンケイブを組み合わせているのが特徴です。
しかし、これから購入するなら最初に確認すべきことがあります。
WORK EMOTION CR 3Pは2025年に生産終了しており、現在は在庫限りです。
さらに、同じインチ・リム幅・リム深さでも、ディスクタイプによってインセットが異なる設定があります。
例えば18×9.5Jのフルリバースリムでは、リム深さ60mmのRディスクがインセット+20、Lディスクが+35。同じリム幅とリム深さでも装着位置に15mmの差が生まれます。
見た目だけで中古品を選ぶと、希望する出面にならなかったり、ブレーキキャリパーとの干渉が発生したりする可能性があります。
この記事では、WORKの旧公式製品資料をもとに、購入前に知っておきたいサイズ・ディスク・リムの関係と、生産終了後の選び方を整理します。
ワーク エモーション CR3Pは2025年に生産終了|新品の流通状況
WORKは2025年の生産終了案内で、CR 3Pを生産終了・在庫限りの製品として公表しました。
現在もWORK公式の生産終了案内とWORKの廃番製品一覧で確認できます。
生産終了したからといって、新品が一切購入できないわけではありません。
販売店に未使用在庫が残っている可能性はあります。ただし、生産終了前のように希望するリム幅やカラーを自由に新規オーダーできる状況ではありません。
特に注意したいのが、販売店の商品ページに「取り寄せ」と表示されている場合です。
商品情報が残っていてもメーカー在庫がない場合があるため、注文前に実在庫を確認する必要があります。
また、CR 3Pはサイズだけでなく、リム形状、ディスクタイプ、インセット、P.C.D.の組み合わせが多いホイールです。
20インチが在庫として残っていたとしても、自分の車に適合するとは限りません。
楽天市場でWORK EMOTION CR 3Pの在庫・販売情報を確認する場合も、価格だけでなくホイールの具体的な仕様を確認しましょう。
CR 2Pから何が進化した?WORK EMOTION初の3ピース構造

CR 3Pは、WORK EMOTION CR 2Pの基本デザインを継承して開発されました。
ただし、単純に2ピースホイールを3ピースに変更しただけではありません。
WORK公式の製品紹介では、CR 2Pと比べてスポーク断面をよりストレートな形状へ変更したことが説明されています。
スポークをシャープに見せながら、独立したアウターリムとピアスボルトの存在感を強調しています。
アウターリムとディスクを分けた立体的なデザイン

3ピース構造は、アウターリム、インナーリム、ディスクの主要3部品を組み合わせる方式です。
CR 3Pでは、スポークの外側にピアスボルトが配置され、ディスクとリムがそれぞれ独立して見えるデザインになっています。
1ピースホイールではスポークとリムが一体的に見えることが多いのに対し、3ピースではリム部分そのものがデザインの重要な要素になります。
特に斜め方向から見ると、リム外周からディスクのセンターへ向かう奥行きが分かりやすくなります。
これは、CRシリーズのツイン5スポークを残しながら、深リムスタイルを楽しみたい人にとって魅力となる部分です。
CR 2Pはインセット調整、CR 3Pは組み合わせの多様性が特徴
両モデルの違いは以下のとおりです。
| 比較 | CR 3P | CR 2P |
|---|---|---|
| 構造 | 3ピース | 2ピース |
| スポーク | ツイン5スポーク | ツイン5スポーク |
| ディスク断面 | よりストレートな設計 | ベースとなったデザイン |
| 外観の特徴 | ピアスボルト・独立したリム | 2ピース構造によるリムデザイン |
| サイズ調整 | ディスクとインセットの設定による | オーダーインセットが特徴 |
| 販売状況 | 2025年生産終了 | 2026年に一部仕様が生産終了 |
なお、CR 2Pについても、2026年10月5日のWORK公式発表では16インチAディスクと17インチステップリムAディスクが生産終了対象となっています。
つまり、CR 2Pなら希望するすべての仕様を新品で注文できるわけではありません。
比較する際はWORK公式の2026年生産終了案内も確認するとよいでしょう。
18〜21インチのサイズとリム形状|深リムにできる条件
CR 3Pには、18・19・20・21インチのサイズ設定がありました。
旧WORK公式カタログに掲載されたリム幅の範囲は以下のとおりです。
| インチ | リム幅の設定範囲 | リム形状 |
|---|---|---|
| 18インチ | 7.0J〜14.0J | フルリバース |
| 19インチ | 7.5J〜15.0J | フルリバース/ステップ |
| 20インチ | 7.5J〜15.0J | フルリバース/ステップ |
| 21インチ | 8.0J〜11.5J | ステップ |
※生産終了前の設定範囲です。リム形状によって選べるリム幅は異なります。現在の新品在庫を示すものではありません。
フルリバースとステップリムは同じデザインにはならない

フルリバースリムは、ディスクの直径を大きく見せやすい構造です。
そのため、ツイン5スポークの形状を強調したい場合に向いています。
一方、ステップリムではアウターリムに段差が設けられています。
リム外周の段差が目立つため、ディスクとリムの間に奥行きが感じられ、マルチピースホイールらしい外観になります。
例えば、同じ20インチでも、フルリバースリムとステップリムではディスクの見え方が異なります。
中古品を探すときは、正面写真だけで判断せず、リムの段差を確認できる斜め方向の写真も参考にしてください。
コンケイブの深さとアウターリムの深さは別

CR 3Pには、セミコンケイブとディープコンケイブの形状が設定されていました。
セミコンケイブはスポークの落ち込みが比較的穏やかな形状です。
ディープコンケイブはセンターへ向かう落ち込みが大きく、斜め方向から見たときに強い立体感が生まれます。
ただし、ディープコンケイブを選べば必ず深いアウターリムになるわけではありません。
コンケイブはディスク面の形状であり、アウターリムの深さとは別の寸法です。
また、ディスク形状によって選択できるインセットも変わります。
深リムを重視するなら、コンケイブの名称だけでなく、リム深さとインセットを併せて確認する必要があります。
同じ18×9.5J・リム深さ60mmで15mmのインセット差
CR 3Pの旧サイズ表には、ディスクの違いが装着位置にどの程度影響するのか、具体的に確認できる設定があります。
18×9.5J・フルリバースリム・リム深さ60mmを比較してみましょう。
| 項目 | Rディスク | Lディスク |
|---|---|---|
| サイズ | 18×9.5J | 18×9.5J |
| リム深さ | 60mm | 60mm |
| コンケイブ | セミ | セミ |
| インセット | +20 | +35 |
| 旧カタログ区分 | BIG CALIPER | BIG CALIPER |
どちらもリム深さは60mmですが、インセットが15mm異なります。
同じ車両に装着する場合、インセット+20のホイールは+35よりも外側へ15mm出る関係になります。
つまり、「18インチ・9.5J・深リム60mm」という情報だけでは、ホイールの出面を判断できません。
購入を検討している個体について、ディスクタイプとインセットが一致しているか確認する必要があります。
この違いは、特に生産終了後の中古ホイール選びで重要になります。
V・R・L・Aの4種類のディスク|キャリパークリアランスの違い

CR 3PのディスクはV・R・L・Aの4種類に分かれています。
WORK公式の説明では、ディスク形状の違いによってブレーキキャリパーのクリアランスと多様なインセット設定を実現したとされています。
ただし、4種類すべてが全インチ・全リム形状に設定されていたわけではありません。
旧カタログの主な区分は次のとおりです。
| ディスク | コンケイブ | 旧公式カタログの区分 |
|---|---|---|
| R | セミコンケイブ | BIG CALIPER |
| L | セミコンケイブ | BIG CALIPER |
| A | ディープコンケイブ | STANDARD |
| V | ディープコンケイブ | BIG CALIPER |
BIG CALIPERと記載されていても、すべての大型ブレーキキャリパーに対応するという意味ではありません。
ローター径、キャリパーの形状、取付位置などによって必要なクリアランスが異なるためです。
ディープコンケイブでもビッグキャリパーに対応するとは限らない
旧カタログを見ると、20インチのステップリムにはR・L・Aディスクの設定があります。
このうちR・LはセミコンケイブのBIG CALIPER区分、AはディープコンケイブのSTANDARD区分です。
一方、20インチのフルリバースリムには、ディープコンケイブでBIG CALIPER区分のVディスクも設定されています。
つまり、同じ20インチでも、リム構造によって選択できるディスクの種類が変わります。
コンケイブが深ければキャリパーの逃げも大きいというわけではありません。
特に大型ブレーキを装着したスポーツカーでは、ホイール径やインセットだけでなく、ディスク裏側のクリアランスを確認する必要があります。
リムフランジよりディスクが突出する仕様もある
旧WORK公式カタログには、特定のリム深さでディスクがリムフランジより外側に突出するという注意事項があります。
| 仕様 | リム深さ | ディスク突出量 |
|---|---|---|
| 18インチ・フルリバース・セミコンケイブ | 34mm | 4mm |
| 19インチ・フルリバース・セミコンケイブ | 34mm | 5mm |
| 19インチ・ステップリム | 34mm | 3mm |
| 20インチ・フルリバース・セミコンケイブ | 34mm | 2mm |
※旧カタログにおける該当仕様の数値です。
リム外周がフェンダー内に収まっていても、ディスク部分がさらに外側へ出ている場合があります。
そのため、ホイールの出面はリムフランジだけではなく、最も外側へ突出する部分も含めて確認してください。
このような細かな寸法は、WORK EMOTION CR 3Pの旧公式サイズ表(PDF)で確認できます。
当時の価格とカスタムオーダー仕様|中古品を見分ける材料
CR 3Pは3ピース構造を採用した上級モデルで、旧WORK公式カタログにはサイズごとの標準価格が掲載されていました。
代表的なサイズの当時の税込価格は次のとおりです。
| サイズ | 当時の価格・税込1本 |
|---|---|
| 18×7.5J | 88,000円 |
| 18×9.5J | 92,400円 |
| 19×9.5J | 103,400円 |
| 20×8.5J | 114,950円 |
| 20×9.5J | 118,250円 |
| 20×10.5J | 121,550円 |
| 21×9.0J | 133,100円 |
※旧公式カタログの標準仕様価格です。現在の販売価格・中古相場ではありません。
20×9.5Jを4本購入した場合、当時の本体価格は473,000円でした。
ただし、これにタイヤ、組み込み工賃、ナット、オプション費用などが加わります。
また、特殊カラーやピアスボルトの変更などによって本体価格が変わる場合もありました。
標準カラーは3種類、特注カラーも存在する
標準ディスクカラーとして設定されていたのは以下の3色です。
| ディスクカラー | 旧公式コード |
|---|---|
| バーニングシルバー | BS |
| マットカーボン | MGM |
| ブラック | BLK |
このほか、当時はセミオーダーカラー、カラリズム、キャンディカラー、アステリズムなどの仕様が用意されていました。
つまり、標準カラー以外のホイールが必ず再塗装品というわけではありません。
正規オーダーで特殊カラーに変更されていた個体も存在します。
一方、中古品には前オーナーが再塗装したものも考えられます。
カラーの由来を重視するなら、購入時の注文書や販売店の説明を確認するとよいでしょう。
ピアスボルトとエアバルブにも当時の選択肢がある
WORK公式の旧製品紹介では、ピアスボルトとエアバルブを組み合わせた次のオプションが案内されていました。
| オプション | 仕様 | 当時の追加価格・1本 |
|---|---|---|
| Aset | ゴールドピアスボルト+ゴールドバルブ | 6,600円 |
| Gset | ゴールドピアスボルト+クロームバルブ | 5,500円 |
| Bset | ブラックピアスボルト+ブラックバルブ | 追加料金なし |
| Kset | ブラックピアスボルト+クロームバルブ | 追加料金なし |
※当時の公式製品紹介に基づく価格と仕様です。
こうしたオプションがあるため、中古販売ページで標準仕様と異なるピアスボルトを見つけても、後から交換されたものとは限りません。
また、センターキャップは当時オプション扱いで、標準付属ではありませんでした。
付属していない場合は、購入前に対応するセンターキャップを入手できるか確認しておきたいところです。
生産終了後に中古を買うなら、仕様確認から始める

2026年現在、CR 3Pは希望サイズを自由に新規発注できる製品ではありません。
そのため、中古市場で条件に合うものが見つかった場合でも、購入を急ぐ前に確認したいことがあります。
最初に見るのはサイズよりディスクの組み合わせ
中古販売ページでは「20インチ9.5J・5H-114.3」といった表記が中心になることがあります。
しかし、CR 3Pではディスクタイプによってキャリパークリアランスやインセットが異なります。
少なくともリム幅、インセット、P.C.D.、穴数、ディスクタイプは確認したいところです。
また、前後異幅の4本セットでは、前輪用と後輪用で仕様が異なることがあります。
4本セットだからといって、すべて同じインセットやディスクであるとは限りません。
特殊P.C.D.の個体も存在する
WORK公式の旧製品紹介では、特殊P.C.D.加工にも対応していました。
当時の案内では、5穴仕様について18・19インチが98〜115、20・21インチが98〜130の範囲として紹介されています。
ただし、実際の対応範囲はディスクや製造条件によるため、すべての組み合わせで加工できたという意味ではありません。
中古で購入する場合は、以前装着されていた車種だけで判断せず、ホイール本体のP.C.D.やハブ径を確認してください。
3ピースではリムの曲がりと組み付け履歴も重要
中古ホイールの外観では、リムのガリ傷が目立ちやすい部分です。
しかし、外側に大きな傷がなくても、内側のリムが曲がっている可能性があります。
回転時の振れやエア漏れは、静止画像だけでは確認できません。
可能であれば、振れ確認やエア漏れ点検が行われた商品を選びたいところです。
また、過去にリムの交換や分解・再組み立てが行われている場合は、その作業内容を販売店に確認してください。
3ピース構造は複数の部品を組み合わせているため、組み付け状態も重要です。
個人判断でピアスボルトを緩めたり、分解して補修したりすることは避けるべきです。
楽天市場でWORK EMOTION CR 3Pの中古・未使用品を調べる場合も、価格だけでなく適合と商品状態を優先しましょう。
CR 3Pを探し続けるか、別モデルを選ぶか
ワーク エモーション CR3Pの魅力は、CRシリーズのツイン5スポークと3ピース構造を組み合わせた外観にあります。
特にピアスボルトを備えた深いアウターリムや、コンケイブディスクの奥行きを重視するなら、流通在庫や状態の良い中古品を探す意味があります。
ただし、希望する仕様が見つからない場合は、無理にインセットやディスクを妥協しないことが大切です。
CRシリーズのスポーティーなデザインを優先するなら、WORK EMOTION CR Shigokuの重量・サイズ・CR Kiwamiとの違いも比較対象になります。
CR Shigokuは1ピース構造のため、3ピースの深リムやピアスボルトを組み合わせた同じ外観にはなりません。
一方、3ピース構造そのものを重視するなら、WORK MEISTER S1の3PIECE・2PIECEと深リムの違いを参考にしてください。
MEISTER S1は太い5本スポークが特徴で、CRシリーズとは異なる方向性のデザインです。
また、スポーティーなスポーク形状より高級感のあるメッシュデザインを重視する場合は、WORK VS XXの3ピース構造・サイズ・価格も選択肢になります。
WORKのほかのモデルについては、WORKホイールのメーカー別記事一覧からも確認できます。
CR 3Pを今から選ぶなら、深リムやコンケイブの見た目を決める前に、車両に適合するディスクタイプとインセットを特定することが重要です。
旧サイズ表で正しい仕様を確認し、その仕様に合う商品を探し、最後に状態と価格を比較する。
この順番であれば、見た目だけで不適合なホイールを購入するリスクを減らせます。
2025年に生産終了した今だからこそ、残っている商品の仕様を正確に見極めることが購入判断の中心になります。

