RAYSの鍛造ホイール「CE28N」を探していると、14インチの8スポーク、16インチの10スポーク、さらに17インチの中古品まで出てきます。名前は同じでも、8スポークは4穴・P.C.D.100、10スポークの現行掲載品は5穴・P.C.D.114.3。サイズだけでなく、取り付け条件が違います。
しかもRAYS公式の8スポーク製品概要には「16インチ」とある一方、現在の詳細サイズ表には14・15インチしか載っていません。この記事では、8スポークと10スポークの公式掲載5設定を製品コードまで整理し、重量の実測例や以前販売されたサイズと区別して紹介します。「軽そうだから」「同じシリーズだから」と選ぶ前に、どの型番が目的の車両に合う候補なのかを絞るための内容です。
CE28Nの8スポークと10スポークは何が違う?
RAYSは軽量化の工夫として、4穴用に8本、5穴用に10本のスポークを配置し、ナットホールをスポークの延長線上に設けるなど、重量を抑える設計を採用したと説明しています。両方とも鍛造1ピース、JWL+R Spec 2、標準カラーはブロンズ(アルマイト/BR)ですが、現在の国内サイズ表は明確に分かれています。
| 比較項目 | 8 SPOKE DESIGN | 10 SPOKE DESIGN |
|---|---|---|
| スポーク/穴数 | 8本・4穴 | 10本・5穴 |
| 現在の国内詳細表のP.C.D. | 100 | 114.3 |
| 現在の国内詳細表のサイズ | 14・15インチ | 16・18インチ |
| 現在の掲載設定数 | 3設定 | 2設定 |
| 現在の税込価格/本 | 62,700~73,700円 | 82,500~118,800円 |
公式情報:CE28N 8 SPOKE DESIGNの仕様/CE28N 10 SPOKE DESIGNの仕様。価格と設定数は2026年10月21日に表示された日本向け詳細表の範囲であり、過去に別サイズが存在しなかったという意味ではありません。
検索結果には「plus」「plus SL」も並びますが、これらは別モデルです。以降は標準の8・10スポークを扱います。

14・15インチの8スポーク|公式掲載3サイズを比較
14インチを探す場合、最初に比較したいのは14×5J+45と14×5.5J+36です。どちらも4H100・ハブ径φ65ですが、リム幅とインセットが違うため、タイヤを取り付けたときの位置も変わります。15インチは現在の国内詳細表では15×5.5J+45の1種類です。
| 公式掲載サイズ | 穴数/P.C.D. | ハブ径 | 税込価格/1本 | 製品コード |
|---|---|---|---|---|
| 14×5J+45 | 4H/100 | φ65 | 62,700円 | 05714504502BR |
| 14×5.5J+36 | 4H/100 | φ65 | 63,800円 | 05714553602BR |
| 15×5.5J+45 | 4H/100 | φ65 | 73,700円 | 05715554502BR |
※写真は装着イメージです。撮影車両のホイールサイズ・インセット・現行品の適合を証明するものではありません。
14×5J+45と14×5.5J+36、外側には約15.4mmの差
単純に「0.5J違うだけ」ではありません。公称リム幅とインセットから計算すると、14×5.5J+36の外側ビードシート位置は、14×5J+45と比べて約15.35mm外側。内側のビードシート位置は約2.65mm外側へ移動する計算です。
これはホイールの公称寸法による位置の比較で、ツライチを保証する数値ではありません。実際のリムフランジ、タイヤの張り出し、車高、フェンダーとの余裕は別途確認が必要です。それでも、同じ14インチの2種類を比較する上では、価格差の1,100円より装着位置の違いのほうが重要になる場合があります。
さらに、RAYSは8スポークのサイズ表に「14mmボルト対応不可」と明記しています。4H100という表示だけを見てボルト仕様を見落とさないよう注意が必要です。
16インチは8スポーク?10スポーク?RAYS公式の表記に注意
16インチを探す場合は、スポーク数と穴数を先に確認します。RAYS公式の8スポーク製品概要にはサイズとして14/15/16インチが挙がっています。しかし2026年10月21日時点で、同ページの「Size / Spec」に並ぶのは14・15インチの3設定だけです。
一方、10スポークの国内詳細表には16×7J+42・5H114.3が掲載されています。したがって、商品名に「16インチ」とあっても、4穴用か5穴用かは別途確認しなければなりません。
8スポークの16インチ自体が架空のサイズというわけでもありません。過去の所有者による16×7J・インセット+25の8スポーク装着記録があります。ただし、これは過去の個体に関する情報であって、2026年現在そのサイズを新品注文できることを示すものではありません。店頭の在庫や過去品を探す場合、製品コードとホイール裏の刻印を確認するのが確実です。
10スポークの現行2サイズ|16×7Jと18×8.5J
5穴・P.C.D.114.3の10スポークは、現在の国内詳細表に以下の2設定が載っています。どちらもブロンズ(BR)で、8スポークとはハブ径も異なります。
| 公式掲載サイズ | 穴数/P.C.D. | ハブ径 | 税込価格/1本 | 製品コード |
|---|---|---|---|---|
| 16×7J+42 | 5H/114.3 | φ73.1 | 82,500円 | 05716704205BR |
| 18×8.5J+30 | 5H/114.3 | φ73.1 | 118,800円 | 05718853005BR |
18×8.5J+30の公式表には、WRX STIの4POT・6POT、GRヤリスRZなどについて、ブレーキキャリパーのクリアランスに関する記号が付いています。これはRAYSのキャリパー対応参考情報であり、同じサイズなら必ずフェンダー内に収まる、車検に通る、干渉しない、という保証ではありません。
なお、RAYSの英語版10スポーク製品ページには、国内日本語表には表示されていない16×7.5J+35・5H114.3も見られます。海外向けページの掲載サイズを国内販売の確約として扱わないことも、このモデルでは大切です。
販売店の価格を調べる場合は、楽天市場で8スポーク・10スポークの販売価格を調べる際にも、製品コードとセット本数を照合すると商品を絞りやすくなります。
※写真は10スポーク系の装着イメージです。紹介した公式掲載2サイズと写真の実際の装着サイズが一致するとは限りません。
CE28Nの重量は何kg?14インチの同サイズ実測例で確認
RAYSの日本向け製品ページには、現在掲載されている5設定についてホイール単体重量(kg)の一覧がありません。そのため「14インチは一律2.8kg」「16インチは一律5kg」とは言えません。そこで、モデル・リム幅・インセットまで特定できる、過去の所有者による重量報告を分けて示します。
| 実測報告の仕様 | 報告重量 | 出典・計測上の注意 |
|---|---|---|
| 14×5J+45/8スポーク | 3.35kg | R2オーナーの単体重量報告。2018年の投稿。製造・計量条件は現在の販売品と同一とは限らない |
| 14×5.5J+36/8スポーク | 3.4kg | アルト ターボRSオーナーの報告。2019年の投稿。計測機器や付属品の条件は明示されていない |
| 16×7J+48/5H114.3・10スポーク系の過去品 | 5.50kg | 実測軽量ホイールズの計測。アルミバルブ・20gバランスウェイト付き。現行表の16×7J+42とは別仕様 |
表の重量は、いずれもRAYSが2026年の現行品について公表した重量ではありません。上の14インチ2例は現行表と呼称上の寸法が一致するため参考になりますが、投稿年・測定方法・個体条件が異なるため、3.35kgと3.4kgの差を「5.5Jの方が50g重い」と断定できません。16インチの5.50kgも、現行品の16×7J+42に置き換えてはいけない数値です。
なお、別の所有者による14インチ・インセット+45の2.9kgという投稿もありますが、リム幅や計量条件を特定できず、表の比較対象には含めていません。数値の差だけで真偽を決めず、リム幅・インセット・製造時期・センターキャップ/バルブ等の有無を揃えることが重要です。
また、公式サイズ表の「500」「690」「700」は表示荷重記号(kg)であり、ホイール重量ではありません。「(19)」「(30)」などの数値はハブクリアランス(mm)です。重量のデータが必要な場合は、購入候補の製品コードに対応した値かを確認する必要があります。
17インチや15×7Jの出品があるのはなぜ?過去の設定を区別する
現在の日本向け詳細表に表示されるのは8スポークの14・15インチと10スポークの16・18インチですが、中古市場では17インチや、現行表と穴数が異なる製品も見つかります。RAYSの2024年冬カタログなどの過去資料や、個体の裏面刻印を照合することで、現行掲載品と以前の設定を切り分けられます。
例えば、15×7J+48・5H100の重量計測記録では、計測者がその設定を当時すでに廃盤と説明しています。今の8スポークの15×5.5J+45・4H100とは別仕様です。過去に存在した設定を「偽物」と決めつけることも、現在新品注文できると決めつけることもできません。
中古品では、出品名の「CE28」だけでなく裏面刻印、リム幅、インセット、穴数、P.C.D.、カラー、曲がり・修復歴を商品写真とともに確認すると、現行品との混同を減らせます。なお、RAYS公式ストアで補修ステッカーが販売されていても、ホイール本体の受注継続を意味しません。
ブロンズとセンターキャップ――購入価格以外に確認する点
日本向け公式サイズ表にある8・10スポークのカラーはブロンズ(アルマイト/BR)です。過去品や再塗装品が含まれる中古市場では、出品写真の色だけで現在の標準仕様と同一とは判断できません。
RAYS公式ではNo.49 EUROPEAN ALUMINUM VALVE RAYS BKを付属品として掲載。センターキャップは別売で、次の品番がオプションとして案内されています。
- No.58 RAYS CAP O-Ring HI
- No.59 RAYS CAP HI(Resin)
- No.60 VR FLAT Small O-Ring CAP BR
- No.61 VR FLAT O-Ring CAP BR
キャップは8スポークのオプション一覧および10スポークのオプション一覧に掲載されています。中古品では付属の有無が商品ごとに異なり、車両側のハブ突出量との組み合わせにも注意が必要です。
新品の購入候補は、前掲の5つのメーカー製品コードを基準に比較できます。楽天市場で希望サイズの価格と販売単位を比較する際は、1本販売か4本セットか、タイヤ付きかを確認してください。異なる鍛造ホイールとの比較にはTE37 SAGA S-plusの記事、メーカー内の別製品を見る場合はRAYSホイールのカテゴリーページが参考になります。

