ADVAN Racing GTのサイズ選び|18インチのコンケイブと19・20インチの深リムを比較

ADVAN Racing GTを装着した日産GT-Rのカスタムカー ADVAN Racing(YOKOHAMA)

ADVAN Racing GT(アドバンレーシングGT)は、ヨコハマホイールが展開する金型鍛造1ピースの5本スポークホイールです。

通常のGTを探しているなら、最初に確認したいのがインチ数による設計の違いです。18インチは5段階のコンケイブ、19・20インチは最大67.5mmのディープリムが特徴で、同じADVAN Racing GTでも外観の作り方が異なります。

さらに現在のメーカー公式ページには「在庫限りの販売」と記載されています。サイズ表に掲載されている製品でも、希望する仕様が新品で手に入るとは限りません。

この記事では、通常モデルのADVAN Racing GTについて、18・19・20インチそれぞれの設計、実際のサイズ設定、メーカー掲載価格、販売状況を公式資料から整理します。GT BEYONDやPremium Versionとの混同にも注意しながら、購入時に確認すべきポイントを見ていきます。

HKS仕様の赤いトヨタ86を真横から撮影。ADVAN Racing GTのシルバー系5本スポークホイールを装着

ADVAN Racing GTは18インチと19・20インチで設計が異なる

ADVAN Racing GTは、ヨコハマホイールがADVAN Racingブランドの鍛造ホイール第2弾として送り出したモデルです。

リムまで伸びる5本のスポークを基本とするデザインですが、18インチと19・20インチでは、リム形状とスポークの立体感に対する考え方が違います。

比較項目18インチ19・20インチ
製法金型鍛造1ピース金型鍛造1ピース
主な形状区分C1~C5の5段階コンケイブS・M・Eの3段階リム深さ
フロントリム深さ34mm39・51.5・67.5mm
タイヤ組み付け表組みリバース組み付け
ローレット加工全サイズ採用一部サイズに採用

18インチは、サイズごとにスポークのセンターへの落ち込みを変える設計です。大型ブレーキを装着したチューニングカーへの対応も考慮されています。

一方、19・20インチではリムそのものの奥行きが外観を大きく左右します。リム深さはスタンダード、ミディアム、エキストラの3段階が設定され、最大67.5mmに達します。

つまり、単純にインチアップすれば18インチのコンケイブがそのまま大きくなるわけではありません。サイズによって、どこに立体感を持たせるかが違うホイールです。

ADVAN GT 18インチはC1~C5のコンケイブとブレーキ対応が特徴

ADVAN Racing GTの18インチには、C1・C2・C3・C4・C5という5種類のコンケイブが用意されています。

C1からC5へ進むほど、スポークがセンターに向かって深く落ち込みます。

ただし、コンケイブ形状は購入時に自由選択できる仕様ではありません。リム幅、インセット、想定車両のブレーキキャリパーとのクリアランスに応じて決まっています。

18×9.5JでもインセットによってC3・C4・C5に分かれる

メーカー公式サイズ表から、18×9.5J・P.C.D.114.3の設定を抜き出すと、違いが分かります。

サイズインセットP.C.D.コンケイブ
18×9.5J+45114.3C3
18×9.5J+29114.3C4
18×9.5J+12114.3C5

※2021年11月末現在のメーカー公式サイズ表より。現在の在庫を示すものではありません。

同じ9.5Jでも、+45と+12ではコンケイブが2段階異なります。

一方、インセットを+45から+12に変更すると、同じリム幅ではホイールの取り付け位置が33mm外側に移動します。

深いC5に魅力を感じても、車両のフェンダーやタイヤとのクリアランスを無視して選ぶことはできません。

また、P.C.D.100や120のサイズ設定も存在しますが、P.C.D.114.3と同じコンケイブになるとは限りません。

18インチの全サイズ設定と各コンケイブは、ADVAN Racing GT 18インチのメーカー公式サイズ表で確認できます。

18インチには全サイズにローレット加工がある

18インチのもう一つの特徴が、全サイズに採用されたローレット加工です。

これはタイヤとホイールの接触部分に施す滑り止め加工で、強い駆動力や制動力によってタイヤがホイールに対して回転方向へずれる現象を抑えるためのものです。

19・20インチでは一部サイズのみの採用ですが、18インチでは全サイズに設定されています。

さらに、18インチには大型ブレーキローターへの対応を考慮した特殊なリムプロファイルが採用されています。メーカーはサイズによって400mmローターに対応する設計と説明しています。

ただし、ローター径が400mm以下なら必ず装着できるという意味ではありません。ブレーキキャリパーの外形や位置によって干渉する可能性があります。

実際の装着には、キャリパークリアランスの確認が必要です。

ADVAN Racing GTの19・20インチは最大67.5mmの深リム

19・20インチのADVAN Racing GTには、3種類のリム深さが設定されています。

タイプ名称リム深さ
SSTANDARD DEEP39mm
MMEDIUM DEEP51.5mm
EEXTRA DEEP67.5mm

最も浅いSタイプと最も深いEタイプでは、リム深さに28.5mmの差があります。

ただし、リム幅が同じなら必ず同じ深さになるわけではありません。

グレーのR35日産GT-Rのフロント斜め。深いリムを持つ5本スポークのADVAN Racing GT装着車

19インチでは9.0Jにも2種類のリム深さがある

19×9.0J・P.C.D.114.3の設定を見ると、インセット+45と+35はSタイプの39mmですが、+25ではMタイプの51.5mmになります。

サイズインセットリムタイプ深さ
19×9.0J+45S39mm
19×9.0J+35S39mm
19×9.0J+25M51.5mm

また、19×10.5J・P.C.D.114.3の+25と+15にはEタイプの67.5mmが設定されています。

見た目を重視してリムの深い仕様を探すなら、リム幅だけではなく、公式サイズ表の「RIM」と「RIM DEPTH」を確認する必要があります。

ホワイトのフェアレディZ(Z34)を横から撮影。前後にADVAN Racing GTを装着した車両

20インチではインセットの小さい方がリムが浅い例もある

20インチのサイズ表には、さらに興味深い組み合わせがあります。

サイズインセットリムタイプ深さ
20×10.0J+45M51.5mm
20×10.0J+35S39mm

この2サイズは同じ10.0J・P.C.D.114.3ですが、+35の方が+45よりもリムが12.5mm浅くなっています。

一般にインセットの小さいサイズほど深リムになると考えがちですが、ADVAN Racing GTではその法則がそのまま当てはまらない組み合わせがあります。

メーカーは、リム深さを設定する際に装着想定車両のキャリパークリアランスを考慮していると説明しています。

そのため、外側への張り出し量とリム深さを同じものとして判断してはいけません。

ホワイトのレクサスRC Fをフロント斜めから撮影。ADVAN Racing GTの5本スポークホイールを装着

19・20インチの仕様は、YOKOHAMA WHEEL公式のADVAN Racing GT製品ページで確認できます。

ADVAN Racing GTは生産終了?公式では在庫限りの販売

通常モデルのADVAN Racing GTを今から購入する場合、最も注意したいのが販売状況です。

メーカー公式ページでは、18インチと19・20インチのいずれも「在庫限りの販売」と案内されています。

ただし、これはすべてのサイズが完全に販売終了したことを意味するものではありません。

メーカーは、販売終了以外のサイズについても、購入前に販売店へ問い合わせるよう案内しています。

公式サイズ表の情報基準日は以下のとおりです。

対象公式サイズ表の基準日
18インチ2021年11月末
19・20インチ2021年3月末

これらの表は製品の仕様を確認する資料として有効ですが、2026年現在の在庫表ではありません。

今から新品を探す場合は、最初に希望するリム幅、インセット、カラーを決め、その組み合わせの在庫があるか確認する必要があります。

特に前後でサイズの異なる組み合わせを考えている場合、片方だけ在庫が残っていても4本をそろえられない可能性があります。

楽天市場でADVAN Racing GTの取扱状況を確認する

ADVAN GTの17インチを探している場合はモデル名に注意

「アドバン GT 17インチ」という検索語もありますが、今回確認した通常GTの国産車向け公式ページでは、掲載サイズは18・19・20インチです。

一方、GT BEYONDには17インチの設定があります。

検索結果や販売店の商品名では「GT」「GT BEYOND」が混在することがあるため、17インチを探している場合は、通常GTではなく別モデルの商品を見ていないか確認してください。

通常GTのカラーと価格は18インチと19・20インチで異なる

通常のADVAN Racing GTは、インチによってブラック系カラーの仕上げが異なります。

ADVAN Racing GTの5本スポークホイールを黒系・マシニング系・ホワイト系の4種類並べた画像
カラー18インチ19・20インチ
マシニング&レーシングメタルブラック(MMB)設定あり設定なし
マシニング&レーシングハイパーブラック(MHB)設定なし設定あり
セミグロスブラック(SGB)設定あり設定あり
レーシングホワイト(WW)設定あり設定あり

※レーシングホワイトには設定のないサイズがあります。

特に18インチのMMBと19・20インチのMHBは、同じマシニング系でも仕上げが異なります。メーカーも18インチの加工部分が19・20インチの光輝仕様とは違うことを明記しています。

中古品や補修用の1本を探すときには、単に「ブラック」ではなくカラーコードまで確認した方が確実です。

メーカー掲載価格はいくらだったのか

以下は国産車向け公式サイズ表に掲載されている、通常GTの税込価格です。

インチ公式掲載価格(税込・1本)
18インチ77,000~94,600円
19インチ90,200~104,500円
20インチ103,400~124,300円

※18インチは2021年11月末、19・20インチは2021年3月末の公式サイズ表に記載された価格帯です。カラーによって価格が異なります。

この金額は現在の販売価格や在庫価格ではありません。

特に在庫限りの製品では、当時のメーカー掲載価格と現在の店頭価格が一致するとは限りません。購入時にはホイール単品の価格か、タイヤ付きセットか、送料や組み付け工賃が含まれるかも確認してください。

ADVAN GTのセンターキャップは別売り|購入前に確認したい仕様

ADVAN Racing GTはキャップレスデザインを基本としており、センターキャップは標準付属ではありません。

メーカーは別売りのADVAN Racingセンターキャップを設定しています。

ただし、センターキャップはADVAN Racing用という名称だけで適合を判断するのではなく、ホイールのセンターボアや対応品番を確認する必要があります。

通常GTの公式仕様では、P.C.D.114.3のセンターボアはφ73、P.C.D.100のセンターボアはφ63と案内されています。

センターキャップを購入する場合は、対象ホイールのサイズとセンターボアに合う製品かどうか、販売店に確認してください。

通常GTとPremium Versionはスポークロゴも異なる

通常GTでは、スポークのADVAN Racing GTロゴは付属ステッカーによる仕様です。

これに対してPremium Versionでは、スポーク部分のロゴがマシニング加工による彫り込み仕様になっています。

Premium Versionには専用カラーも設定されているため、通常GTと同じ製品として扱うことはできません。

中古品を探しているときは、商品名だけでなく、スポークロゴがステッカーなのか彫り込みなのか、カラーとサイズ設定が合っているかを確認すると、モデルの取り違えを避けやすくなります。

Premium Versionの仕様については、ADVAN Racing GT Premium Versionのメーカー公式ページを参照してください。

ADVAN Racing GTを装着した86・GT-R・フェアレディZの事例

ヨコハマホイールの公式ページには、ADVAN Racing GTを装着したチューニングカーが掲載されています。

赤いHKS仕様トヨタ86のフロント斜めからの撮影。シルバー系ADVAN Racing GTを前後に装着

通常GTの19・20インチのページでは、HKSのトヨタ86、HKS-TFやBen SopraのR35 GT-R、amuseのフェアレディZ(Z34)、MCRのレクサスRC Fなどが紹介されています。

18インチのページでは、トヨタ86、ランサーエボリューションX、RX-7、S2000などの装着例が確認できます。

ホワイトのフェアレディZ(Z34)のフロント斜め。深いリムが見えるADVAN Racing GT装着例

実車の写真を見ると、18インチではスポークのコンケイブ、19・20インチではディープリムが外観に与える違いを確認しやすくなります。

ただし、これらはチューナーによる装着事例です。車高、ブレーキ、フェンダーなどの仕様が純正状態とは異なる場合があります。

メーカーも装着写真について、車検・点検への適合を保証するものではないと説明しています。

したがって、同じ車種だから同じサイズを無加工で装着できるとは判断できません。

ADVAN Racing GTを今から購入するなら何を優先して確認するか

通常のADVAN Racing GTは、18インチのコンケイブ設計と19・20インチのディープリム設計という、インチごとに異なる特徴を持った鍛造5本スポークホイールです。

18インチを検討するなら、C1~C5のコンケイブとブレーキクリアランス。19・20インチなら、S・M・Eのリム深さとインセットの組み合わせが重要になります。

サイズ表にある製品重量についても、今回確認した公式ページには各サイズの公称重量一覧がありません。「鍛造だから必ず何kg」とは判断せず、軽量化を目的とする場合はサイズ別の実測情報やメーカーへの確認が必要です。

そして通常GTは在庫限りの販売案内になっています。形状だけでサイズを決める前に、希望するサイズとカラーが入手可能かを確認することが大切です。

在庫品や中古品を購入する場合も、年式や車種名だけで装着可否を判断せず、P.C.D.、リム幅、インセット、ハブ径、キャリパークリアランスを照合してください。

楽天市場でADVAN Racing GTの販売価格・在庫を確認する

なお、5本スポークのGTシリーズでも、ADVAN Racing GT BEYONDのサイズとコンケイブを解説した記事では別のリム構造を採用するモデルを紹介しています。

ほかのADVAN Racing製品も比較したい場合は、ADVAN Racingのメーカー別記事一覧をご覧ください。

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