TE37 SONIC(TE37 ソニック)のサイズを選ぶとき、先に決めたいのは「15インチか16インチか」だけではありません。同じ16×7Jでも、インセット+48はFACE2、+35はFACE3、+25はFACE4。写真で気に入ったスポークの反りが、購入するサイズにも備わっているとは限らないからです。
さらに、通常SONICには別売センターキャップを取り付けられますが、SONIC SLはキャップを装着できない設計です。2026年の30周年仕様も、通常品と色やロゴだけが違うと思って注文すると、インセットの違いを見落とします。モデル名、サイズ、FACE、キャップの四つを一緒に確認することが、選び直しを防ぐ近道です。
この記事ではRAYSの日本向け公式表を基準に、15・16インチの候補、SLとの違い、重量の実測例、ロードスターで注意する条件を整理します。価格は2026年11月1日確認時の税込メーカー希望価格・ホイール1本分です。販売価格や在庫、実車への装着可否を保証する数値ではありません。
TE37 SONICとSONIC SLは、キャップとインセットから選び分ける

通常SONICは、コンパクトスポーツの性能向上を見据えて設計された鍛造1ピースホイールです。RAYSはスポークを広げ、リム側への接続位置を変更して強度・剛性を高めたと説明しています。昔のTE37と見た目が似ていても、単に小径サイズを残した製品として捉えるのは適切ではありません。
そのSONICに軽量化の手を加えたのがSONIC SLです。メーカーはセンターキャップレス化や細部の見直しによりマイナス100gを実現したと公表しています。ただし、この説明から全品番の実重量や、任意の通常品との重量差を計算することはできません。購入するサイズ同士で比べる必要があります。
| 選択項目 | 通常TE37 SONIC | TE37 SONIC SL |
|---|---|---|
| 工法・径 | 鍛造1ピース/15・16インチ | 鍛造1ピース/15・16インチ |
| 標準色 | ダイヤモンドダークガンメタ(MM)、ブロンズアルマイト(BR) | プレスドグラファイト(PG) |
| センターキャップ | 別売の指定品を検討可能 | メーカーが装着不可と明記 |
| 付属品 | ブラックのインサイドエアバルブ | レッドのアルミバルブ、専用スポークステッカーセット |
| 15×7J・FACE4の設定例 | +35/MM 68,200円 | +34/PG 72,600円 |
| 16×7J・FACE3の設定例 | +35/MM 72,600円 | +34/PG 77,000円 |
| P.C.D.の確認 | 現行掲載表は4H-100 | 4H-100に加え16×7.5J +32の4H-98を掲載 |
出典はRAYS公式の通常SONIC仕様表とSONIC SLの仕様・キャップに関する案内です。比較例ではSLが1本4,400円高く、4本なら17,600円の差になります。ただし通常品のBRを選ぶと価格関係は変わるため、「SLは常に通常品より高い」という覚え方はしない方がよいでしょう。
1mmの違いも、通常品の適合情報を流用しない理由になる

同じ幅の+35と+34では、+34の方が計算上1mm外側へ移ります。実車の外側余裕が少ない場合には、この差も判断材料になります。見積書には通常品の+35ではなく、注文するSLの正式な寸法を記載してもらいます。
SLの16×7.5J +32は4H-98です。通常SONICの16×7.5J +33・4H-100とは、幅やインセットが近くても置き換えられません。「7.5JのSL」を探す際は、4穴という表示に加えてP.C.D.まで照合してください。
街乗りでセンターキャップを付けたい、MMやBRの仕上げを選びたいなら通常品から検討すると候補を絞りやすくなります。PGの色と専用ステッカー、SLの軽量化設計を希望するなら、キャップレスの外観を含めて選びます。走行用途だけで二者を分けるより、実際に残る選択肢が明確です。
15インチのFACE0〜5:7Jでも+35と+25は別の選択
通常SONICの15インチは、現行の公式表で5Jから7Jまでを確認できます。以下は4H-100・MMの設定です。色違いを重複して並べず、サイズとFACEの関係が読み取れる形に整理しました。全行のハブボアはφ65です。
| 15インチの幅・インセット | FACE | 税込価格/1本・MM | MM製品コード |
|---|---|---|---|
| 5J +45 | F0 | 63,800円 | 06075504592MM |
| 5.5J +45 | F1 | 64,900円 | 06075554592MM |
| 6J +42 | F2 | 66,000円 | 06075604292MM |
| 6J +36 | F2 | 66,000円 | 06075603692MM |
| 6.5J +36 | F3 | 67,100円 | 06075653692MM |
| 7J +35 | F4 | 68,200円 | 06075703592MM |
| 7J +25 | F5 | 68,200円 | 06075702592MM |
7Jの二つは同価格でも、+25が+35より10mm外側へ移る計算です。FACE5の写真を見て選びたくなる場合も、価格差がないことを理由に決めず、外側へ増える10mmを実車で受け入れられるかを先に確認します。内側は同じ幅なら10mm分の余裕が増える方向ですが、それだけでブレーキとの干渉まで解決するわけではありません。
6Jから6.5Jにすると、内側にも幅が増える
15×6J +42から15×6.5J +36へ替える例では、幅が0.5インチ、すなわち12.7mm増えます。中心から片側への増加は6.35mmです。インセットは6mm小さくなるため、外側位置は12.35mm増え、内側への張り出しは0.35mm増える計算になります。
一方、15×6J +36から同じ+36の6.5Jなら、内外とも6.35mmずつ増えます。同じ「6Jから6.5J」でも、出発点のインセットによって内側の条件が違います。この記事の計算はリム幅とインセットによる幾何学上の差で、タイヤの実幅、リムフランジの形状、車両のキャンバー変化を含みません。装着保証ではなく、販売店へ伝える差分として使ってください。
5J +45は公式のディスク突出が5.5mm、5.5J +45は1.1mmです。細いホイールだから必ずフェンダー内に収まる、とも言い切れません。リム位置に加えてスポーク側がどこまで出るかが関係します。軽自動車向けに細幅を検討する場合ほど、この欄を見落とさず、使用するタイヤと合わせた状態で確認しましょう。
15インチの購入候補が決まったら、まず上表の製品コードを販売店に提示します。BRを選ぶ場合は公式表でBRの行を確認し、MMのコードのまま注文しないでください。金額はホイール1本分で、タイヤと工賃、ナット、別売キャップを含む総額ではありません。
16インチのFACEを選ぶ:7J +35、7J +25、8J +35の位置差
16インチは同じ幅でFACEが分かれる設定が多く、数字を一つずつ追う必要があります。6.5Jでは+48と+45がF1、+38がF2です。7Jは+48がF2、+35がF3、+25がF4。15インチの7J +35がF4だったことから、16インチでも同じF4だと思わないようにしてください。
下表はロードスターなどで16インチを検討する際に比較しやすい通常品の例です。すべて4H-100、価格はMM。位置差は16×7J +35を基準として当サイトで計算しました。「内側増」はサスペンション側へ近づく方向、「内側減」は離れる方向を示します。
| 通常SONICの設定 | FACE・MM価格 | 基準からの外側位置 | 内側への張り出し差 |
|---|---|---|---|
| 16×6.5J +45 | F1/71,500円 | 16.35mm内側 | 3.65mm増 |
| 16×6.5J +38 | F2/71,500円 | 9.35mm内側 | 3.35mm減 |
| 16×7J +48 | F2/72,600円 | 13mm内側 | 13mm増 |
| 16×7J +35 | F3/72,600円 | 基準 | 基準 |
| 16×7J +25 | F4/72,600円 | 10mm外側 | 10mm減 |
| 16×7.5J +33 | F3/73,700円 | 8.35mm外側 | 4.35mm増 |
| 16×8J +35 | F4/74,800円 | 12.7mm外側 | 12.7mm増 |
| 16×8J +25 | F4/74,800円 | 22.7mm外側 | 2.7mm増 |
この比較で分かるのは、同じF4でも7J +25と8J +35は取付位置が違うことです。8J +35は7J +25より外側が2.7mm増える一方、内側への張り出しは22.7mm増えます。外側の見た目が近くても、サスペンションとの余裕は別に検討しなければなりません。
また、8J +35と8J +25はどちらもF4です。インセットが10mm小さくなっても、公式のFACE区分は変わりません。より小さなインセットを選べば必ず別の深いFACEになる、という理解は誤りです。写真を比較するときは撮影角度だけでなく、リム幅とFACE区分をそろえてください。
NDロードスターのFACE4は、ブレーキ欄と車体側を別々に確認

RAYSの通常品サイズ表では、16×7.5J +33と16×8J +25にキャリパークリアランス記号「Ψ」が記載され、その凡例はNDロードスター/124 Spider Bremboです。これは該当ブレーキに関するメーカー情報であり、車高やタイヤ幅を含めて車体へ無条件で収まるという意味ではありません。
同じF4でも16×8J +35と+25では注記の状態が違います。「FACE4ならBrembo対応」「NDなら16インチはすべて使える」とまとめず、購入する行の記号まで見ます。記号がない行についても、空欄だけから装着不可と断定するのではなく、年式、ブレーキ、足回りを伝えて確認します。
15インチへ変更したい場合も、16インチの装着例を根拠にはできません。リム内側とブレーキの距離が変わるため、グレード名だけでなく純正・交換済みのキャリパーやローターの仕様を確認する必要があります。タイヤ外径とロードインデックスも含め、希望する15インチの品番と組み合わせを具体的に提示します。
なお、メーカー通常表以外に販売店の別注サイズもあります。ネット上の「16インチ・FACE4」の写真が、この記事の通常品と一致しない理由の一つです。別注品は販売店の商品情報と現物表示を基準に確認し、通常品の価格表へ混ぜないでください。名称が同じSONICでも、購入窓口と照合すべき仕様書が異なる場合があります。
15インチ重量は何kg?実測4.35kgの条件を読む
確認したRAYSの通常SONIC製品ページには、全サイズのホイール単体重量一覧は掲載されていません。サイズ表の「表示荷重記号(KG)」は15インチで500、16インチで530という表示ですが、これは実重量の4〜6kg台などを示す欄ではありません。500を5.00kgと読み替えることもできません。
第三者の実測では、実測軽量ホイールズの15×5J +45測定記事が、4H-100・BRを4.35kgと報告しています。ゴムバルブ付き、バランスウエイトなしという条件です。メーカー公称重量ではなく、その個体と条件の測定値として扱います。
16インチでは、同サイトの16×5.5J +45測定記事が、MM、アルミバルブ付き、20gのバランスウエイト付きで5.05kgとしています。15インチの例とは幅も色も付属物も異なります。この二つの差だけを「インチアップすると必ず増える重量」として一般化することはできません。
7Jの重量やSLの軽量化を、5Jの測定値から逆算しない
15×5Jの4.35kgにSLの公表軽量化量100gを引いて、15×7JのSLが4.25kgだとするような計算は成立しません。幅も設計も異なり、通常品のどの仕様との比較なのかがそろっていないためです。同じ15インチというだけでは重量比較の条件になりません。
注文前に重量を重視するなら、販売店へ「15×7J +35のMM、ホイール単体、バルブの有無が分かる重量」のように尋ねると必要な情報が明確になります。未測定なら未確認のまま扱い、他サイズの数字を代用しないことが大切です。軽量性に加えて必要な幅やブレーキクリアランスを満たすかも、同時に判断しましょう。
タイヤを含む交換効果を知りたいときは、現在のタイヤ・ホイール一式と交換後の一式を同じ条件で測る方が実用的です。ホイール単体が軽くても、幅広タイヤへ変更すると一式の差は変わります。燃費や加速の改善量を単体重量だけから断定せず、寸法変更による運転感覚も別の評価項目として考えてください。
センターキャップは通常品なら別売、SLは装着不可

通常SONICの公式オプションにはVR CAP MODEL-01のLOW/HI、VR CAP MODEL-37が掲載されています。キャップを注文するときは、ブランド名が同じという理由だけで選ばず、該当製品ページに掲載された種類と色を確認します。キャップ自体がホイールの付属品だと思って4本セットの価格を比べるのも避けたい点です。
通常品のサイズ表補足では、ハブクリアランスはVR CAP MODEL-01 LOW取り付け時の値で、HIタイプでは11mm増すと説明されています。例えば16×7J +35の33mmという表記を読む際は、キャップなしの空間でも、どのキャップでも共通の値でもないことに注意してください。
LOWで車両側のハブ突出に当たる場合、HIが検討対象になることはあります。ただし「11mm増えるから必ず解決する」とは言えません。車両のハブ形状、キャップの内側形状、装着するホイールの品番を合わせて照合します。MODEL-37についても、MODEL-01の説明値をそのまま流用せず確認が必要です。
一方、SONIC SLは公式ページにセンターキャップ装着不可と明記されています。通常品用キャップの通販ページにSONICという文字があっても、SLを含むとは限りません。キャップの付いた外観を優先したいなら、購入後に部品を探すより最初から通常品を候補にする方が確実です。
30周年仕様は通常SONICの色違いではない
2026年のTE37誕生30周年モデルには、SONICのSTICKER Ver.とMACHINING Ver.があります。両者は15・16インチ、WHとBRを掲載していますが、通常品とインセットが異なる設定を持ちます。記念仕様を注文する際には「同じ7Jだから通常品の適合でよい」とせず、その製品ページの行を見直してください。
| 15×7J・F4の比較 | インセット | 税込価格/1本 | 品番・判断材料 |
|---|---|---|---|
| 通常SONIC・MM | +35 | 68,200円 | 06075703592MM/通常色 |
| 通常SONIC・BR | +35 | 73,700円 | 06075703592BR/ブロンズアルマイト |
| 30TH STICKER・WH | +36 | 63,800円 | 02375703692WH/青のTE37ステッカー付属 |
| 30TH STICKER・BR | +36 | 69,300円 | 02375703692BR/黒のTE37ステッカー付属 |
| 30TH MACHINING・WH | +36 | 71,500円 | 02415703692WH/マシニング仕様 |
| 30TH MACHINING・BR | +36 | 77,000円 | 02415703692BR/マシニング仕様 |
同じ周年仕様のWHで比べると、MACHININGはSTICKERより1本7,700円、4本で30,800円高くなります。一方、通常MMと30TH STICKERのWHでは色もインセットも違います。単なる同一商品の値引き比較にはならず、仕上げと寸法を含めたモデル選択です。
30TH STICKER Ver.の公式ページは、WHに青、BRに黒のTE37ステッカーが付属すると案内しています。またSTICKERという名前でも、フランジには30周年のマシニング刻印があります。「STICKERは切削ロゴが一切ない」と理解しないようにしてください。
30TH MACHINING Ver.の公式仕様も確認すると、キャップのオプションやブルーのバルブを含む記念仕様の内容を照合できます。通常品のブラックバルブ、SLのレッドバルブとも異なります。中古品や在庫品を探す際には、装飾の色だけでモデルを決めつけず製品コードを確かめましょう。
通常品のBRとオプションカラーも、仕上げと納期を分けて確認
通常SONICのBRはアルマイト仕上げで、RAYSはデザイン面以外に未着色部分が生じると説明しています。ホイール全体が同じように着色されている塗装品を想像している場合は、裏側を含めた現物の状態を確認すると認識の違いを減らせます。
通常品のオプションカラーは、MM価格に税込3,300円を加える区分のほか、HL・IG・MRは4,400円、SZ・SI・HMは7,700円を加える設定です。4本ではそれぞれ13,200円、17,600円、30,800円の追加計算になります。色の選択によってホイール代の合計が変わるので、1本だけの差で比較せず4本分で確認してください。
メーカーはオプションカラーを特約店扱いとし、色により標準納期に対して1〜2か月程度延びる場合があると案内しています。これは注文からの総納期を約束するものではありません。欲しい色を先に決める場合は、通常品の在庫納期とオーダーカラーの予定を分けて問い合わせます。
TE37Vと迷ったとき、SONICで優先する条件
深いリムの見せ方を中心に選びたい場合は、TE37Vのリム深さ・サイズ比較が別の検討材料になります。SONICのFACEはスポークの反りに関する区分で、TE37Vの記事で扱うリム深さの数値と同じ尺度ではありません。FACE番号とリム深さを混同すると、届いたホイールの印象が想像とずれる原因になります。
多スポークの小径鍛造も比べたいなら、CE28Nの8スポークと10スポークの違いも参考にできます。ただし、同じRAYS鍛造という括りで重量の優劣を断定せず、候補の寸法が車両条件を満たすかをそろえてから比較します。メーカー内の別製品はRAYSホイールの記事一覧から確認できます。
注文書には、選んだ仕様の製品コードと寸法・カラーをまとめます。装着写真を参考にする場合は通常品か別注品かも添えると、販売店に希望が伝わりやすくなります。ロードスターのブレーキや足回りの条件は、前述のND向けの項目と照合してください。
とくにキャップ付きの仕上がりが希望なら通常品、PGとキャップレスが希望ならSLという違いは購入後に簡単に変えられません。先に外観上の条件を決め、その中で実車に合うサイズを選び、最後に価格と納期を比べる。SONICではこの順序が、似た商品名の中から必要な一本を探す助けになります。

