ENKEI NVR5のサイズ・重量とフェイスの違い|17〜19インチを比較

ENKEI NVR5のタイトルとスカイラインGT-R R34の装着イメージを組み合わせたアイキャッチ ENKEI

エンケイ NVR5(ENKEI Racing NVR5)は、2本を1組にしたスポークを5組配置するスポーツホイールです。見た目を決める大きな要素は、センターへ向かうコンケイブの形状。Front・Middle・Rear・Deep Rearの4種類がありますが、希望する形をどのサイズでも自由に選べるわけではありません。

たとえば18インチ9Jでは、メーカー表に5H100のFと5H114.3のM・Rが掲載されています。単に「18インチ9JのRフェイス」を探しても、車両のP.C.D.が合わなければ取り付けられません。この記事ではNVR5のサイズ表を具体的に読み解き、フェイス、重量、価格、17〜19インチの違いと購入時の確認点を整理します。

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エンケイ NVR5のフェイスはサイズとP.C.D.で決まる

NVR5のF、M、R、DRはディスクの形状を区別する名称です。Front、Middle、Rear、Deep Rearという呼び方ですが、Fが前輪専用、Rが後輪専用という意味ではありません。どのフェイスを選択できるかは、リム幅、インセット、穴数、P.C.D.を含む製品設定に左右されます。

ENKEI NVR5のグラファイトメタリック、Fフェイスのホイール単体

ENKEI公式のRacing NVR5製品ページに掲載された例を見ると、17×7.5J+38・5H100はFフェイス、17×8.5J+40・5H100はMフェイスです。18インチでは8J+45・5H100がF、9.5J+45・5H100がMとして掲載されています。5H100で深いフェイスを検討する場合、インチだけでなく、そのフェイスが設定された幅やインセットを一緒に選ぶ必要があります。

17×7.5J+38から17×8.5J+40へ変更すると、リム幅は1インチ、約25.4mm広がり、インセットは2mm増えます。呼び幅とインセットから計算したリム位置は、外側が約10.7mm外へ、内側が約14.7mm車体側へ移動します。FからMへ変える際に見た目だけでなく、内側のサスペンションとの距離にも注意が必要な例です。

これは呼び寸法による概算で、タイヤの膨らみ、リムフランジ、車高、キャンバー、車両個体差は含めていません。また、スポークの裏側とブレーキキャリパーとの距離は計算できません。メーカーの表で条件を絞った後、販売店で実車に合わせた確認が必要です。

4フェイスと設定寸法の例

次の表は各フェイスに対応する公式表の一例です。FからDRへ見た目が変わりますが、同一の幅・インセット・P.C.D.で4種類から選べるという意味ではありません。記号は車両の前後輪の指定でもありません。

ENKEI NVR5のMフェイスを示すソニックシルバーのホイール単体
フェイス設定寸法例見るべき条件
F(Front)17×7.5J+38・5H100基準の形状でも突出量を確認
M(Middle)17×8.5J+40・5H100幅とインセットがF例と異なる
R(Rear)18×9J+20・5H114.35H100へそのまま置き換え不可
DR(Deep Rear)18×9.5J+6・5H114.3外側位置と車体条件が重要

たとえば17インチのF例からM例へ進むと、フェイスだけでなく幅も1インチ増えます。一方、18インチのDR例はP.C.D.が114.3です。好みの写真から型式を逆算する際には、その形の名前だけを書き留めるのではなく、写真がどの幅・インセットの製品なのかを一緒に記録します。

18インチ9J:5H100と5H114.3で選べる形が違う

ENKEIの表では18×9J+48・5H100がFフェイスです。同じ18×9Jでも、5H114.3には+42と+30のM、+20のRが掲載されています。つまり「18インチ9JにRがある」という情報は正しくても、それを5H100の車で選べるという意味にはなりません。

エンケイ NVR5のグラファイトメタリック、Rフェイスのスポーク形状

さらに18×8.5J・5H114.3では+43がF、+35がMです。同じ幅、穴数、P.C.D.でもインセットで形状が異なります。外側のリム位置は+35の方が+43より計算上8mm外側に移動します。希望のMフェイスを選ぶ際は、その分のフェンダー側の余裕だけでなく、スポーク裏とブレーキの干渉も別に確認してください。

18×9.5J・5H114.3のメーカー表では、+45がM、+27と+15がR、+6がDRです。同じ18インチ9.5Jでも4つのインセットに対して3種類のフェイスが設定されています。+45から+6へ変えると、同じ幅でリム位置は計算上39mm外側へ移ります。DRの深い見た目を選ぶことは、車両に必要な外側の余裕も変わることを意味します。

この例は設定表の読み方であり、+6の仕様を標準状態の車へ装着できると勧めるものではありません。大きな張り出しやタイヤとの組み合わせによっては、車体からの突出、フェンダーや足回りとの干渉が問題になります。車種別の装着写真を見つけても、車高、キャンバー、フェンダー加工、タイヤサイズを含む条件を確認する必要があります。

18×9Jの穴数・P.C.D.別の対応

穴数・P.C.D.インセットフェイス重量
5H100+48F9.8kg〜
5H114.3+42/+30M9.1kg〜
5H114.3+20R9.3kg〜

5H100で18×9Jを探す人は、他のP.C.D.のRフェイスを同じ取付条件で注文できるわけではありません。5H114.3では同じ9JのMとRを比較できますが、+42と+20のリム位置は22mm異なります。外観と車体側の余裕をセットで考える必要があります。

また、F例の9.8kg〜とM例の9.1kg〜はフェイスだけの効果を測った比較値ではありません。P.C.D.やインセットも異なるメーカー掲載値です。重量を理由に5H114.3の行を選んでも、5H100の車にそのまま取り付けられないため、適合する穴数から先に絞ります。

17・18・19インチの重量と価格:公式表から代表例

以下はENKEI公式製品ページの掲載値を抜粋したものです。価格はホイール1本あたりの税込掲載額。重量の「〜」はメーカーの表記を残した目安であり、購入する個体を計量した実測値ではありません。メーカーは製造上の公差による誤差も案内しています。希望の仕様や価格は変更される場合があるため、購入時に最新表を確認してください。

17×7.5J+38・5H100はF、8.1kg〜、67,100円。17×8J+42・5H100はF、8.3kg〜、68,200円。17×8.5J+40・5H100はM、8.4kg〜、69,300円です。これらは同じP.C.D.での比較例ですが、幅とインセットが異なるため装着位置も変わります。いずれの色も掲載額は同じです。

18×8J+45・5H100はF、9.2kg〜、76,450円。18×8.5J+43・5H100はF、9.5kg〜、77,550円。18×9.5J+45・5H100はM、9.5kg〜、79,750円と掲載されています。同じ重量表記でも幅やフェイスは異なり、同じ車に適合することを示すものではありません。

18×9J+42・5H114.3はM、9.1kg〜、78,650円。同じ9Jで+20・5H114.3はR、9.3kg〜、78,650円です。インセット以外にフェイスと公表重量の目安が変わります。写真と商品名だけでなく、注文画面の寸法を一つずつ確認してください。

19インチにもメーカー表がありますが、17・18インチの各サイズとフェイスの対応をそのまま当てはめることはできません。幅やP.C.D.、インセットの組み合わせごとにF・M・R・DRの欄を確認します。大径化を検討する際は、タイヤの外径、扁平率、荷重指数、タイヤ価格も含めて比較してください。

19インチの価格や重量は最新のサイズ表の該当行で確認し、17・18インチの上記例から推定しないでください。同じ19インチでも幅と設計により重量が変わり、写真のコンケイブも異なります。通販の表示価格が1本か4本か、タイヤ込みかも必ず揃えて比較します。

17〜19インチの代表価格と重量

ENKEI公式のNVR5サイズ・価格表に掲載された代表的な仕様を比較します。表示はホイール1本の税込価格で、重量の「〜」はメーカー表記を残しています。価格改定や在庫は注文時に現行表と販売店で確認してください。

サイズ・穴数フェイス重量税込/1本
17×7.5J+38・5H100F8.1kg〜67,100円
18×9J+42・5H114.3M9.1kg〜78,650円
19×8J+44・5H114.3F10.0kg〜88,000円
19×9.5J+36・5H114.3R10.5kg〜91,300円
19×10.5J+25・5H114.3DR10.7kg〜93,500円

19×8J+44のFと19×10.5J+25のDRは、外径が同じでも幅が2.5インチ、インセットが19mm違います。呼び幅とインセットだけの計算では、DR例の外側は約50.8mm外へ、内側は約12.8mm車体側へ移動します。外観上の深さを選ぶことと、必要な車体側の空間が変わることは切り離せません。

19インチのF・R・DRを上の表に並べましたが、同じ車にすべて適合することを示す表ではありません。特にタイヤを含む突出、サスペンションへの接触、大径ブレーキとの距離はホイール寸法だけでは確定できません。希望するフェイスに対応する行を見つけた後、メーカーのマッチングと販売店の仮合わせを使って候補を絞ります。

上の19インチ3例は掲載価格が88,000〜93,500円で、単純に4本にすると352,000〜374,000円です。異なる幅の例を比較した金額であり、在庫、値引き、送料、タイヤ、ナットや取付作業は含みません。前後異幅を考えるときは同じ仕様を4本買う計算ではなく、前後それぞれの見積もりを合算します。

19インチはいつ追加?初期資料と現行表の違い

NVR5は2025年の製品としてメーカーが情報を公開しました。ENKEIは2025年8月8日、19インチのサイズを公開した時点では開発中で、仕様が変わる可能性があると案内しています。その後、公式製品ページでは19インチの発売開始が案内されています。

開発中の告知と発売開始後のサイズ表を混同すると、古い予告の寸法や価格をそのまま現行商品に当てはめるおそれがあります。また、NVR5の発売時期と19インチ追加の時期は同じ情報ではありません。過去記事や販売店の紹介に「新型」「発売予定」とあっても、記事の日付と公式の現在の製品表を確認してください。

ENKEIは17インチについても2025年に開発中の情報と発売予定を公表しています。最初の紹介だけで現行ラインナップを判断せず、現在の17・18・19インチの表から車に合うものを探すことが重要です。公開情報から19インチの正確な販売開始日まで確認できない場合は、特定の日付を断定しません。

ソニックシルバーとグラファイトメタリック

通常のRacing NVR5の公式掲載色はSonic SilverとGraphite Metallicです。前者は明るい銀系、後者は濃い金属調の色ですが、実物の印象は光や撮影条件で変わります。両色の公式画像を見比べるときは、同じインチ・同じフェイスの写真を選ぶと、形状差と色の差を混同しにくくなります。

エンケイ NVR5のソニックシルバー、Fフェイスのスプリットスポーク形状

公式表では上記の17・18インチの例について、両色に同じ価格が掲載されています。これは確認した行のメーカー掲載額であり、販売店の値引き、送料、在庫状況まで同じという意味ではありません。希望サイズの色が在庫ありと表示されていても、注文前に数量と納期を確認してください。

グラファイトメタリックのENKEI NVR5、Mフェイスのコンケイブ形状

中古品は再塗装や補修の可能性があります。色名だけで新品時の仕上げと同じと決めず、裏側の刻印、傷、補修歴、4本の寸法とカラーの一致を販売店に確認しましょう。画像の色合いはモニターによっても変わるため、判断が難しい場合は現物確認が確実です。

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Twin Radiation DimpleとH CROSS SPOKEの役割

NVR5のスポークにあるくぼみはTwin Radiation Dimpleと呼ばれます。ENKEIは、曲面のくぼみによってグラム単位の軽量化を図るとともに表面積を増やし、放熱性の向上に寄与すると説明しています。デザインのアクセントにもなりますが、どの車でもブレーキ温度が何度下がるという数値までは示されていません。

H CROSS SPOKEはスポーク側面を削り、断面をH形状に近づける軽量化の考え方です。メーカーは強度や剛性への影響が小さい部分を削り、ブリッジ部にも加工を施したと説明しています。見た目の細さだけでホイール全体の強さや軽さを評価するのではなく、具体的なサイズごとの重量とメーカーの設計情報を合わせて見る必要があります。

NVR5の通常モデルと、同じ名前を含むNVR5 FORGEDは別製品です。検索結果に鍛造という文字があっても、対象がRacing NVR5なのかWPSのFORGEDなのかを確認してください。販売写真や紹介文を見ただけで、通常モデルの全サイズを鍛造品と判断しないようにします。

キャップの取り外しとSPEC E-plusの意味

Removable Cap Systemは、センターキャップの穴に専用ピンを使うことで、車に装着した状態でもキャップを外しやすくする仕組みです。公式説明では専用ピンは別売です。センターキャップ本体の仕様と、外すための工具が付くかどうかは別の確認事項として、注文するサイズと販売内容を確認してください。

キャップを外すときに金属工具を無理に差し込むと、キャップやホイールを傷付けることがあります。専用工具や正しい取り外し方法を確認し、作業が難しければ販売店に相談しましょう。車両のハブ部分との干渉もキャップやホイールの装着確認に含めます。

SPEC E-plusはENKEIの社内基準です。メーカーはJWLで定められた基準を上回るSPEC Eをさらに厳格化したものと説明しています。これはメーカーが採用する試験基準の説明であり、あらゆる衝撃に対する破損防止や車両への適合を保証するものではありません。

強い縁石への接触や事故などの後は、見た目の傷が小さくても変形や損傷の可能性があります。使用を続けてよいかは専門店に相談してください。タイヤの荷重指数や取付方法、空気圧も含め、車両全体の条件を揃えることが安全な使用につながります。

GR86・BRZや輸入車では何を確認する?

GR86・BRZで検討する場合、5H100の設定から候補を探します。メーカー表には17×7.5J+38・5H100のF、17×8.5J+40・5H100のM、18×9.5J+45・5H100のMなどがあります。しかし、表にその穴数があるだけで、全グレードのブレーキや車体に装着可能とは限りません。

ブルーのトヨタ GR86にENKEI NVR5を組み合わせた真横からの装着イメージ

ブレーキ仕様や車高によって必要な隙間は変わります。特に大径キャリパーや社外部品を使う車両は、インチとP.C.D.に加えてディスク裏側の形を確認し、タイヤ組み込み前に仮合わせを依頼しましょう。ホイール幅を広げる場合、外側だけでなくストラット側の余裕も確認します。

輸入車向けには5H112や5H120などの行も掲載されています。たとえば17×7.5J+45・5H112はボア径φ66.5、5H114.3の同じ幅・インセットの例はφ75です。インチとJ数が同じでも、P.C.D.やボア径は異なります。車両側の取付方式に合うボルトやハブリングなどを販売店に確認してください。

白いフォルクスワーゲン ゴルフGTIにENKEI NVR5を組み合わせた斜め前からの装着イメージ

タイヤ選びでは、ホイールのリム幅に対する適用範囲、外径、荷重指数を確認します。幅を広げれば見た目は変わりますが、タイヤの接触や突出の条件も変わります。メーカーのマッチング一覧や実例は参考情報として扱い、最終的には年式・型式・装備・改造状態を含む現車で判断してください。

フェイスの希望を注文条件に落とす

GR86・BRZで写真の深いコンケイブが気になったら、まず写真のモデルが通常NVR5かNVR5 FORGEDかを区別します。次に、写真のインチ、幅、インセット、P.C.D.が分かるかを調べます。条件のない写真は雰囲気を知る資料にはなりますが、製品表のどの行に相当するかまでは確定できません。

次に、車両の型式と年式、ブレーキの仕様、現在のタイヤ寸法を整理します。例えば18×9Jの表では5H100にFの掲載があり、5H114.3のRとは候補が分かれます。MやDRの写真を見た後でも、自車のP.C.D.で選べる行に戻ることで、存在しない組み合わせを注文しようとする行き違いを防げます。

そのうえで候補の行ごとに価格、タイヤ外径、荷重指数、取付用品を販売店へ示します。インチアップでタイヤの扁平率が変われば、タイヤ単体の選択肢や費用も変わります。複数候補を比べるときは、ホイール4本だけの価格とタイヤ・取付込みの総額を混ぜずに整理すると判断しやすくなります。

RS05RR・GTC02との違いをどう選ぶか

NVR5は2本を1組とする5組のスプリットスポークで、F・M・R・DRの4フェイスを持ちます。一方、GTC02の記事で扱うモデルは2×6本のスポーク。見た目とサイズ表の両方を比べると、同じRacingシリーズでも選び方が異なることが分かります。

RS05RRのフェイスとサイズの記事は15本のフィンと、サイズによるコンケイブ差を中心に扱っています。NVR5とはシリーズとデザイン、サイズ設定が異なり、RS05RRのフェイス表をNVR5に流用することはできません。どちらも深いフェイスを好む場合は、各モデルの該当するP.C.D.、幅、インセットを別々に確認してください。

軽さを比較する場合も、各記事の最小値だけを並べるのではなく、可能な限り同じインチとリム幅、穴数、P.C.D.で条件を揃えます。インセットやフェイスが違えば重量の目安も変わります。ホイール単体の公表値で比較し、タイヤ付きの実測値と混ぜないことが大切です。

ほかの製品も含めて探す場合は、ENKEIホイールの記事一覧を確認できます。NVR5は、まず車に必要な穴数・P.C.D.とブレーキ条件を把握し、メーカー表で候補となる寸法を絞ったうえで、その行に割り当てられたフェイスと色を選ぶのが確実です。

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