ADVAN Racing RCIIIは、見た目だけをスポーティーに仕上げたホイールではありません。
もともとラリーやダートトライアルでの使用を想定して開発された競技色の強いADVAN Racingです。
RCシリーズは先代RCIIまで5本スポークを採用していましたが、RCIIIでは10本スポークへ大きく変更されました。
単にスポークを細く増やしたのではなく、競技走行で入力される衝撃を受け止めながら、必要な剛性と重量のバランスを取ることを狙った設計です。
そして現在は、RCシリーズ第4世代となるADVAN Racing RC-4も登場しています。
これからRCIIIを選ぶ場合は、
- RCIIIはどのような目的で作られたのか
- サイズによって何が違うのか
- 実際の重量はどの程度なのか
- RC-4とは何が変わったのか
- 自分の車に装着できるのか
このあたりを確認しておくことが重要です。
最新のメーカー情報は、YOKOHAMA WHEEL公式のADVAN Racing RCIII製品ページで確認できます。
現在の販売価格や在庫を探す場合は、楽天市場でADVAN Racing RCIIIを確認すると分かりやすいでしょう。
- RCIII最大の特徴はラリー競技を前提にした10本スポーク
- 鋳造1ピースでも競技を意識したフローフォーミング構造
- 15インチと17・18インチでRCIIIの役割が異なる
- ADVAN Racing RCIIIのサイズ
- RCIIIの重量は?15×6.5Jでは実測約6.50kg
- PCDが合っていてもRCIIIをそのまま装着できるとは限らない
- センターキャップは標準装備ではない
- RCIIIとADVAN Racing RC-4は何が違う?
- RCIIIを今から選ぶ理由は10本スポークと世代感にある
- RCIIIの中古品では「競技で使われていた可能性」も考える
- RCIIIは2000年代ADVAN Racingを象徴するラリーホイールのひとつ
RCIII最大の特徴はラリー競技を前提にした10本スポーク

RCIIIを見るうえで最も重要なのが、10本スポークになった理由です。
RCIIIは2007年に、ラリー・ダートトライアル用アルミホイールとして発売されました。
「RC」はRally Championshipを意味します。
先代のRCIIまでは5本スポークでしたが、RCIIIでは10本スポークへ変更されています。
10本化した理由のひとつが、競技走行時にホイールへ加わる入力への対応です。
ラリーでは一般道路の街乗りとは異なり、舗装の継ぎ目や段差だけでなく、グラベル路面などから強い入力を繰り返し受けます。
RCIIIではスポークを10本とすることでフロントリム周辺の剛性を均等化し、強度を確保しながら軽量化とのバランスを取っています。
つまりRCIIIの10本スポークは、
「見た目をレーシーにするためのデザイン」
から生まれたものではなく、
ラリー競技で使うための構造を考えた結果として生まれたデザイン
という点が重要です。
現在のADVAN Racingには、大きく落ち込んだコンケイブや深いリムを強調するモデルもあります。
しかしRCIIIは、そうしたドレスアップ色よりも競技で使うことを前提とした機能的な造形が強く表れています。
鋳造1ピースでも競技を意識したフローフォーミング構造

RCIIIは鍛造ホイールではありません。
基本構造は鋳造1ピースです。
ただし一般的な鋳造ホイールとして単純にまとめることはできません。
RCIIIでは、鋳造によって成形したホイールに圧延スピニングによるフローフォーミングを組み合わせています。
これによってリム部分の強度を確保しながら、重量にも配慮した設計になっています。
ここはADVAN Racingのモデルを比較するときに注意したい部分です。
例えば、ADVAN Racing GT BEYONDは鍛造モデルです。
一方のRCIIIは鋳造1ピース。
つまり同じADVAN Racingでも、
GT BEYONDは鍛造スポーツホイール
RCIIIはラリー競技を想定した鋳造レーシングホイール
という違いがあります。
「ADVAN Racingだからすべて同じ方向性」と考えない方が、モデルごとの性格を理解しやすくなります。
15インチと17・18インチでRCIIIの役割が異なる

RCIIIではインチ数によって、単純にホイール径だけが変わるわけではありません。
公式では、
15インチ:Super Gravel
17・18インチ:Super Tarmac
という区分が与えられています。
ここはRCIIIを選ぶうえで非常に特徴的な部分です。
15インチは「Super Gravel」
15インチはグラベルラリーやダートトライアルを意識した仕様です。
タイヤの扁平率を確保しやすく、悪路からの衝撃にも対応しやすいため、RCIII本来の競技イメージが強く出るサイズでもあります。
特にランサーエボリューションなどのラリー系車両へゴールドやホワイトのRCIIIを組み合わせると、このホイールが持つ競技車両らしい雰囲気が分かりやすく表れます。
17・18インチは「Super Tarmac」
17インチと18インチは舗装路で行われるターマックラリーを意識した「Super Tarmac」です。
より大径のブレーキを装着したスポーツモデルにも対応しやすく、舗装路での競技走行を想定したサイズ構成になっています。
つまりRCIIIは、
15インチから18インチまで幅広く設定されたホイール
というだけではなく、
インチによって想定する競技ステージまで分けられている
ところに大きな特徴があります。
ADVAN Racing RCIIIのサイズ

RCIIIには15・17・18インチが設定されています。
代表的な日本車向けサイズを整理すると次のようになります。
| サイズ | PCD | 穴数 | インセット |
|---|---|---|---|
| 15×6.5J | 114.3 | 5 | +35 |
| 15×7.0J | 114.3 | 5 | +49 / +35 |
| 17×7.0J | 114.3 | 5 | +45 |
| 17×7.0J | 114.3 | 4 | +45 |
| 17×7.0J | 100 | 4 | +43 |
| 17×7.5J | 100 | 5 | +48 |
| 17×8.0J | 114.3 | 5 | +53 / +38 |
| 18×7.5J | 114.3 | 5 | +45 |
| 18×7.5J | 100 | 5 | +48 |
| 18×8.5J | 114.3 | 5 | +53 / +38 |
カラーは、
ゴールド
ホワイト
の2色です。
この2色だけという構成も、RCIIIの競技モデルらしさを強く感じるポイントです。
最近のホイールではブラック、ガンメタ、切削系カラーなど多彩な色が設定されることも珍しくありません。
RCIIIはそうした方向とは異なり、ラリー車を連想しやすいゴールドとホワイトに絞られています。
特に、
ブルー系ボディ+ゴールド
ホワイトボディ+ホワイト
といった組み合わせは、2000年代のラリーカーを思わせるRCIIIらしいスタイルを作りやすいでしょう。
最新サイズや在庫については、YOKOHAMA WHEEL公式のRCIII製品情報で確認してください。
販売価格については、楽天市場でADVAN Racing RCIIIの価格を確認することもできます。
RCIIIの重量は?15×6.5Jでは実測約6.50kg

RCIIIを探している人の中には、「重量」を調べている人も少なくありません。
ただし注意したいのは、RCIIIの重量をひとつの数字だけで判断しないことです。
ホイール重量は、
- インチ
- リム幅
- インセット
- PCD
- 穴数
などによって変わります。
実測情報として確認できる例では、
15×6.5J / +35 / PCD114.3 / 5穴で約6.50kg
という計測結果があります。
15インチの競技用ホイールとして見れば十分に軽量な部類ですが、RCIIIでは単純な重量だけを追い求めているわけではありません。
ラリーやダート競技では、ホイールへ大きな衝撃が加わります。
そのため、
とにかく薄くして軽くする
のではなく、
必要な強度と剛性を確保しながら重量を抑える
という考え方が重要になります。
RCIIIを見る場合も「何kgだから優秀」と判断するより、競技使用を前提にした強度とのバランスを見る方が適切です。
また、15×6.5Jの実測値を17インチや18インチの重量として扱うことはできません。
サイズごとに重量は異なるため注意してください。
PCDが合っていてもRCIIIをそのまま装着できるとは限らない
RCIIIにはPCD100と114.3の設定があり、さまざまな国産スポーツカーが候補になります。
しかし、
PCDが同じだから装着できる
とは限りません。
ホイール交換では少なくとも次の項目を確認する必要があります。
- リム幅
- インセット
- PCD
- 穴数
- ハブ径
- ブレーキキャリパーとのクリアランス
- サスペンションとの内側クリアランス
- フェンダーからの突出
- 使用するタイヤサイズ
特にスポーツカーではブレーキキャリパーが大型化されている場合があります。
同じ車種でもグレードや年式、ブレーキ仕様が違えば装着可否が変わる可能性があります。
また車高調を装着している場合は、純正サスペンションとは内側クリアランスが変化することがあります。
中古ホイールを購入するときに、
「同じ車種で使っていました」
という説明だけで判断するのも危険です。
同じ車種でも型式、グレード、足回りによって条件が違うため、必ず自分の車両側の寸法を確認してください。
センターキャップは標準装備ではない
RCIIIはキャップレスを基本とするデザインです。
競技ホイールらしくセンター部分をシンプルに見せる構成になっています。
センターキャップを装着したい場合は、ADVAN Racing用センターキャップを別途選ぶことになります。
ただし、センターキャップも何でも装着できるわけではありません。
PCD114.3系とPCD100系ではハブ周辺の仕様が異なるため、購入時にはRCIIIへの適合確認が必要です。
競技車らしい見た目を優先するならキャップレス。
ストリートでの見た目を整えたいならセンターキャップを追加する。
といった選び方もできます。
RCIIIとADVAN Racing RC-4は何が違う?
現在RCIIIを調べるなら、避けて通れないのがADVAN Racing RC-4です。
RC-4はRCシリーズの第4世代として登場したモデルです。
RCIIIとRC-4では、最も分かりやすい違いとしてスポーク数があります。
| RCIII | RC-4 |
|---|---|
| 第3世代 | 第4世代 |
| 10本スポーク | 15本スポーク |
| 鋳造1ピース | 鋳造1ピース |
| 2007年登場 | 2024年登場 |
| Super Gravel / Super Tarmac | 現代のラリー競技を想定 |
| ゴールド・ホワイト | ラリーゴールドなどを設定 |
RCIIIでは10本スポークでしたが、RC-4では15本スポークへ変更されています。
これは単なるデザイン変更ではありません。
2007年にRCIIIが登場してから、ラリー車両の性能、ブレーキ、タイヤ、車両重量などの環境も変わっています。
RC-4はそうした現在の競技車両を前提として開発された次世代モデルです。
一方で、RCIIIの10本スポークが好きな人にとってはRC-4が完全な代替になるとは限りません。
見た目の印象がかなり違うためです。
RCIIIを今から選ぶ理由は10本スポークと世代感にある

新しいものが必ずしも、すべての人にとって最適とは限りません。
RC-4はRCシリーズの新しい世代ですが、RCIIIにはRCIIIにしかない魅力があります。
そのひとつが、2000年代ADVAN Racingらしい10本スポークです。
RCIIIは、
- ランサーエボリューション
- インプレッサ WRX STI
- インテグラ Type R
- スイフトスポーツ
といったスポーツモデルと組み合わせることで、当時のラリーやターマック競技を思わせるスタイルを作りやすいホイールです。
これは最新モデルだけでは再現しにくい部分です。
また同じADVAN Racingでも、ADVAN Racing RGIIIは6本スポーク、ADVAN Racing RG-D2は深いリムを組み合わせた6本スポークです。Auto Parts Authority
RCIIIはこの2モデルとは異なり、
ラリー競技を強く意識した10本スポーク
という明確なキャラクターを持っています。
RCIIIの中古品では「競技で使われていた可能性」も考える
RCIIIは発売から年数が経っているため、新品だけでなく中古を探すケースも増えます。
中古RCIIIを見る場合、一般的な中古ホイールと同じようにリム傷だけを確認するのは十分ではありません。
RCIIIはもともと競技使用を想定したホイールだからです。
実際にラリーやダートトライアルで使用されていた個体も存在する可能性があります。
中古品では次の部分を確認しておきたいところです。
- リムの曲がり
- クラック
- 溶接などの補修歴
- 強い打痕
- スポークの傷
- ナットホール周辺の状態
- 塗装の剥がれ
- 裏側の腐食
- 4本のサイズ・インセットが揃っているか
特にホワイトは汚れやブレーキダストが目立ちやすいため、画像だけでは状態を判断しにくいことがあります。
競技使用歴が分からない中古品では、可能なら現物を確認した方が安心です。
一方、新品在庫が残っている場合は、中古との価格差を確認してから判断するのも方法です。
楽天市場でADVAN Racing RCIIIの新品・在庫状況を確認する
RCIIIは2000年代ADVAN Racingを象徴するラリーホイールのひとつ
ADVAN Racing RCIIIは、現在のADVAN Racingに多いコンケイブや大型サイズを前面に押し出したモデルとは少し方向性が違います。
RCIIまでの5本スポークから10本スポークへ変更。
15インチはSuper Gravel。
17・18インチはSuper Tarmac。
鋳造1ピースとフローフォーミングを組み合わせ、ラリーやダートトライアルで必要となる強度と剛性を重視した設計。
こうした背景を持つことがRCIII最大の特徴です。
現在は第4世代となるRC-4も登場していますが、RCIIIの10本スポークと2000年代の競技ホイールらしいスタイルはRC-4とは明確に異なります。
そのため、
最新モデルではなく、当時のADVAN Racingらしいラリースタイルを作りたい
という人にとって、RCIIIは今でも候補になります。
ただし購入前にはPCDやインセットだけではなく、ブレーキキャリパー、足回り、ハブ径、タイヤサイズを含めて適合を確認してください。
ADVAN Racingの他モデルも比較したい場合は、ADVAN Racing(YOKOHAMA)のホイール記事一覧から確認できます。サイト側でもRGIII、RG-D2、GT BEYONDなどの関連記事が確認できます。Auto Parts Authority
価格や現在の流通在庫については、楽天市場でADVAN Racing RCIIIを確認すると探しやすいでしょう。
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