TE37 SAGA SLとS-plusの違い|17・18インチの重量・FACE・価格比較

TE37 SAGA SLをSAGA S-plusと比べると、「軽量仕様なら高価」「SLならセンターキャップが付かない」というイメージだけでは選べません。18×8.5J +45・5H-100では、SAGA SLがFACE3、S-plusがFACE2。確認時のメーカー希望価格はSLの方が低く、キャップも別売で設定されています。

一方で、軽量化とコンケイブを追求したSLは、どの車でも希望のサイズを選べる製品ではありません。GR86・BRZで18インチを検討する場合も、8.5J・9J・9.5Jでは、外側だけでなく足回り側の余裕が変わります。この記事では、S-plusと旧TE37 SLとの違いを踏まえ、SAGA SLを選ぶ理由があるかを具体的な寸法と費用で考えます。

仕様と価格は2026年11月1日に確認したRAYS日本向け公式情報に基づきます。価格は税込・ホイール1本のメーカー希望価格です。現行掲載は15・17・18・19・20インチで、17・18インチだけのラインアップではありません。ここでは検索需要のある17・18インチを中心に、購入時に間違えやすい条件を掘り下げます。

同じTE37の「SL」でも、旧型・SAGA・SONICは区別が必要

VOLK RACING TE37 SAGA SLのプレスドグラファイト仕上げを斜めから見た6本スポークホイール

旧TE37 SLの情報をSAGA SLへ当てはめない

RAYSはSAGA SLについて、SAGA S-plusの開発・テストを経て開発を本格化し、TE37 SLを作り直す意義を追求したと説明しています。旧SLとの判別には、共通する赤いステッカーやPGの色より、次の表の正式名称とキャップの扱いが手掛かりになります。

RAYSの2017年公式カタログでは旧TE37 SLを商品コード0539として掲載し、センターキャップ装着不可と記しています。これに対し、現在のTE37 SAGA SL公式ページはセンターキャップを別売品として掲載しています。旧型の説明を読んでSAGA SLのキャップを諦める必要はありません。

確認する名称キャップの扱い混同を防ぐポイント
旧TE37 SL2017年公式資料では装着不可旧製品の寸法・品番・付属品で確認する
TE37 SAGA SL現行公式では別売設定PGの専用仕上げ、サイズ別FACE、現行コードを照合
TE37 SONIC SL公式で装着不可15・16インチの別モデル。SAGA SLの15インチと区別
TE37 SAGA S-plus別売設定通常色MM・BRとSLのPGを分けて比較

SONIC SLについてはメーカーのSONIC SL仕様でもキャップ不可が明記されています。通販の「TE37用キャップ」は、この表のどのモデルを対象にする部品かで選びます。

S-plusとの違いは、重さ以外にもある

赤い日産GT-R NISMOの後方から見た鍛造6本スポークホイールの装着状態

メーカーはS-plusを幅広い車両へのフィットメントを考慮した設計として説明する一方、SAGA SLでは軽量化、レーシングコンケイブ、ダイヤモンドカットとブラッククリアの仕上げを重視しています。その設計上の選択によって装着できる車両が限定されることも説明されています。「SLの方があらゆる用途で上位」という序列ではありません。

例えば、18インチで7.5Jや8Jを候補にしたい場合、確認したSAGA SLの18インチ表は8.5Jから始まります。S-plusには18×7.5J、18×8Jの行があります。車体やタイヤの条件から細めの幅が必要なら、SLという名称にこだわるほど選択肢を狭める場合があります。

反対に、PGの仕上げと、実際に選べるサイズでのコンケイブが気に入ったならSLを検討する理由になります。S-plusの標準MM・BRやオプション色が希望なら、色の選択肢も判断材料です。S-plus側の通常仕様や派生モデル全体は、既存のTE37 SAGA S-plusのサイズ・仕様解説で扱っています。

17インチはリバースリム:4穴と5穴を混ぜずに候補を絞る

SAGA SLは鍛造1ピースでローレット加工を備え、17インチはリバースリムと明記されています。ただし、この工法・構造の説明だけから、すべての17インチが同じブレーキを避けられるとは判断できません。スポークとキャリパーの距離はFACEやインセットによって変わり、穴数とP.C.D.でも別の製品になります。

下表は17インチの代表的な設定を、国内車で比較しやすい4H-100、5H-100、5H-114.3から抽出したものです。適合推奨表ではなく、正式な品番を絞るための資料です。PGの価格とFACEを同じ行で確認してください。

17インチの寸法穴数・P.C.D.FACE税込価格/1本製品コード
7J +444H-100F1105,600円06817704492PG
7.5J +374H-100F1106,700円06817753792PG
7.5J +314H-100F3106,700円06817753192PG
7.5J +475H-100F1106,700円06817754796PG
8J +375H-114.3F2107,800円06817803795PG
8.5J +445H-100F2108,900円06817854496PG
9J +445H-114.3F3110,000円06817904495PG
9J +215H-114.3F4110,000円06817902195PG
9.5J +455H-100F4111,100円06817954596PG

17×7.5Jは、同じ幅でもF1とF3に分かれる

4H-100の17×7.5Jでは、+37がF1、+31がF3です。価格は同じでも、取付位置は+31が6mm外側へ動きます。さらに、メーカーのキャリパー欄では+37にNDロードスター/124 Spider Bremboを示す「Ψ」があり、+31の行は同じ記載ではありません。外観の深さだけを基準に選ぶと、必要なブレーキ条件を見落とします。

5H-100の17×7.5J +47は、4H-100の7.5Jとは取付規格が違います。検索結果の見出しが「17インチ7.5J」までしか表示されていなくても、その先の穴数を必ず開いて確認してください。4穴のロードスター向けの例を、5穴のGR86・BRZ向けの説明に流用することはできません。

17インチで太さを増やすなら、9.5Jの内側にも注意

5H-100の17×8.5J +44から17×9.5J +45へ変更する場合、幅が1インチ増えるため片側に12.7mm広がり、インセットが1mm大きくなります。外側は11.7mm、内側への張り出しは13.7mm増える計算です。外側だけを測って「収まりそう」と判断しても、内側のストラットなどとの余裕が不足する可能性があります。

また、8.5J +44の行には「▼§」があり、9.5J +45の行には同じ注記がありません。FACE4の9.5Jを選ぶ際は、8.5Jで確認したキャリパー情報をそのまま使わず、ブレーキ仕様ごとに照合します。広いホイールほどブレーキを避ける、とも限りません。

17×9.5Jと18×8.5Jのように径と幅が異なる候補では、タイヤ選択と内側の余裕を先に比べます。価格と実測重量の比較条件は、後述のS-plusとの比較で整理します。

GR86・BRZの18インチ:9J +52は外側が引っ込む一方、内側が増える

赤と黒のレーシングカラーのトヨタ GR86にTE37 SAGA SLを装着した前方斜めの写真

18インチ・5H-100のSAGA SLには、8.5J +45、9J +52、9.5J +45が掲載され、いずれも公式キャリパー欄に「▼§」があります。まずは幅とインセットによる位置差を見ていきましょう。記号の意味と実車での装着条件は、表の後で説明します。

購入時に見落としやすいのは9J +52です。幅が広がるので外側も出ると思いがちですが、8.5J +45との比較ではインセットの変化が幅増加を上回ります。以下はメーカーの寸法を基にした当サイトの計算です。リムの位置差だけを表し、タイヤの張り出しや車体側の変化は含みません。

18インチ・5H-100FACE・価格/1本8.5J +45からの外側差内側への張り出し増製品コード
8.5J +45F3/112,200円基準基準06588854596PG
9J +52F3/113,300円0.65mm内側13.35mm06588905296PG
9.5J +45F4/114,400円12.7mm外側12.7mm06588954596PG

9J +52はフェンダー側の位置を大きく変えずに幅を増やす候補ですが、内側へは13.35mm広がります。この設定では、使用中の足回り部品とホイール内側の実測余裕が選択の鍵になります。

9.5J +45は8.5J +45から内外とも12.7mm増えます。FACE4の造形を得るためだけに幅を増やすと、フェンダー、ストラット、タイヤ幅の三つの条件が同時に厳しくなる場合があります。タイヤメーカーの適用リム幅も照合し、希望する銘柄とサイズで検討してください。

ブレンボの「対応記号」は装着の入口で、完了ではない

メーカーの凡例では「▼」に初代86/BRZのBrembo、「§」にGR86/BRZのBremboが含まれます。型式・年式と実際のブレーキ構成を確認し、表の記号に合うかを販売店へ伝えます。純正キャリパーから社外キットへ交換されている車両では、純正ブレーキについての記号だけでは判断できません。

対応記号が示すのはブレーキ側の条件で、タイヤやフェンダーを含む装着保証ではありません。実車では車高調、キャンバー、タイヤ銘柄・実幅も照合します。装着例を参考にするなら、写真だけでは分からないこれらの変更内容が記載されているかを読み取ってください。

現在のホイールを基準に出面を計算する際は、本記事の8.5J +45を自車の純正サイズと見なさないでください。基準はあくまで比較表の中の一設定です。自車のホイールに記載されたリム幅とインセットを確認してから差を計算すると、実際の変更量に置き換えられます。

楽天市場でRAYS TE37 SAGA SLのホイールを探す

S-plusより高いとは限らない:17・18インチの費用を照合

SLという名前から価格が一律に上がると思うと、実際の選択肢を見誤ります。以下ではSAGA SLのPGと、S-plusの標準MMを比べました。17インチはインセットが異なる近似サイズ比較、18インチの8.5J +45・5H-100は寸法をそろえた比較です。税込価格はSAGA S-plus公式の現行価格表とSLの表で確認しています。

比較対象SAGA SL・PG/1本S-plus・MM/1本SL側の4本価格差
17×8J・5H-114.3+37・F2/107,800円+38・F2/104,500円13,200円高い
17×8.5J・5H-100+44・F2/108,900円+45・F2/105,600円13,200円高い
18×8.5J +45・5H-100F3/112,200円F2/115,500円13,200円低い
18×9.5J・5H-100+45・F4/114,400円+43・F3/117,700円13,200円低い

18×8.5J +45は同寸法でもFACEとブレーキ欄が異なる

5H-100の18×8.5J +45は、S-plusがF2、SLがF3です。同じ径・幅・インセットでもディスク形状が異なる例として分かりやすい比較です。キャリパー欄もSLには「▼§」がある一方、確認したS-plusの該当行は空欄でした。寸法が一致すればスポーク裏の空間も同じ、とは言えません。

空欄は「公式表のこの行に記号の記載がない」という意味で扱います。この記事からS-plusの該当品が特定車両へ絶対に装着できないと結論付けるものではありません。SLとS-plusを比較していることを伝え、それぞれの製品コードで販売店に回答を求めるのが確実です。

18×9.5Jの5H-100はSLが+45、S-plusが+43です。同じ幅でもSLは2mm内側へ寄るため、フェンダー側の張り出しは減り、足回り側の余裕は減る方向になります。F4とF3の造形差と、この取付位置差を合わせて比較します。

4本価格にキャップ・タイヤ・取付費を加えて比較する

例えば18×8.5J +45・5H-100のSLは4本で448,800円、S-plusのMMは462,000円です。これはホイールだけのメーカー希望価格の単純合計です。通販の値引き後価格、送料、必要なナット、キャップ、タイヤ組み替えとバランス調整の費用を含む見積もりとは異なります。

色もそろっていません。SLはPG、比較したS-plusはMMです。S-plusをBRやオプションカラーにすると別の価格になり、外観の希望も変わります。見積書では商品名だけでなく、色コード、品番、本数、付属品、納期を並べると、安さの理由が分かりやすくなります。

在庫と納期は必要本数で見ます。「在庫あり」が1本だけなら4本をそろえる時期は別で、前後別サイズでは各サイズの入荷予定も異なります。公式のサイズ掲載は、店舗の即納在庫を示すものではありません。

重量7.50kgの実測例と、SLの軽量化をどう評価するか

確認したSAGA SL公式ページには、全サイズを横並びで比較できる単体重量一覧はありません。そこで参照できるのが測定者による実測報告です。実測軽量ホイールズの17インチ測定では、17×8J +37・5H-114.3を7.50kgと報告しています。

測定条件はアルミバルブ付き、15gのバランスウエイト付きです。これはその仕様・個体の実測値であり、RAYSがすべての17インチについて保証した重量ではありません。17×7.5J、17×9.5J、18×8.5Jを同じ7.50kgとして扱うこともできません。

幅の違うS-plusとの100g差は、同条件の軽量化率ではない

測定記事ではS-plusの17×7.5J +48・5H-114.3の7.60kgも比較対象として紹介されています。しかしSLの8J +37とは幅とインセットが違います。差が100gあることは読み取れても、それを「SAGA SLはS-plusより全サイズ100g軽い」という説明には使えません。

また、他のRAYS製品が公表する「最大400g軽量化」などの数値をSAGA SLへ持ち込まないことも重要です。例えばCE28N-plus SLの軽量化と通常plusの比較は別製品の話です。SLという呼称が共通していても、比較元、サイズ、軽量化量はモデルごとに確認します。

18インチの重量を比較する際も、購入候補の品番と測定時の付属物をそろえます。タイヤ付きの総重量をホイール単体と混ぜず、キャップやウエイトの有無も記録してください。同条件の測定値がなければ、重量差は未確認として扱います。

FACEの深さや鍛造という分類だけでは重さは決まらない

プレスドグラファイトの6本スポークとコンケイブ形状が見えるホイール単体写真

F4はF3より必ず軽い、といった判断もできません。FACEは造形の区分であり、重量のランクではありません。18×9.5Jの5H-114.3には+45・+35・+22がいずれもF4で掲載されます。番号が共通していても、取付位置、キャリパー欄、ハブクリアランスを個別に見る必要があります。

公式表の「表示荷重記号(KG)」にある700も、実重量7.00kgを意味しません。購入時に確認する荷重側の情報と、軽量性の情報を分けて扱います。重い車両への使用を考える場合は、ホイールの実重量より先に、車両条件に対して必要な荷重を満たすかを確認しなければなりません。

PGの仕上げを生かすキャップ・ステッカーと、購入する品番の最終確認

赤い日産GT-R NISMOの前輪に装着されたTE37 SAGA SLと黄色いブレーキキャリパー

SAGA SLの標準色はプレスドグラファイト(PG)です。メーカーはダイヤモンドカットにブラッククリアというSLの仕上げを説明しています。暗い場所では濃く見え、切削部の反射によって立体感が変わるため、通販の代表写真だけで一様なグレー塗装と捉えない方がよいでしょう。色の見え方を比べるなら、照明条件の近い現物写真が参考になります。

付属品は専用スポークステッカーセットとレッドのアルミバルブです。ステッカーは同梱と案内されているため、掲載写真のように貼り付け済みで届くと決めつけず、販売店の出荷状態を確認します。中古品では貼り替えや欠品があり得るので、ステッカーの有無だけを真贋やモデル判別の根拠にはしないでください。

キャップは別売。LOW/HIの選択にはハブ突出も関係する

公式オプションにはVR CAP MODEL-37 BK-AlmiteやMODEL-01のLOW/HIが掲載されています。車両のハブに当たらず取り付けられるかまで確認する必要があり、ホイールとの組み合わせが掲載されているだけで実車のクリアランスが保証されるわけではありません。

SAGA SLの表中のハブクリアランスはMODEL-01 LOWを装着した場合の値で、HIでは11mm増えると案内されています。18×8.5J +45・5H-100なら表記は21mmです。この値をキャップ取付前の空間や、すべてのオプションキャップ共通の値として扱わず、使いたいキャップと実車の突出量を照合してください。

前後別サイズではハブクリアランスも各行で照合します。前輪で使えたキャップを後輪にも流用できるとは限らないためです。見積もりではホイールと別売キャップの個数を分けて記載すると、部品の不足を防げます。

15・19・20インチやFL5を探すときの読み替え禁止

TE37 SAGA SLの15インチ仕様を斜めから見た6本スポークホイール単体画像

現行のSAGA SLには15インチもあり、15×7J +25・4H-100にはNDロードスターBremboなどの記載があります。SONIC SLとは別設計なので、このブレーキ情報をSONIC SLの15インチへ流用しないでください。

19・20インチも公式掲載がありますが、17・18インチの価格やFACEの印象をそのまま当てはめないようにします。例えば18×9.5J +45・5H-120はF4で、シビックタイプRのFK8/FL5が記載され、チューナーサイズを示す注記が付いています。19×9.5J +54・5H-120はF1です。同じ9.5Jという幅だけでは造形も取付条件もそろいません。

白いホンダ シビックタイプR FL5にTE37 SAGA SLを装着した側面寄りの写真

GRヤリスやWRX STIの候補は、5H-100のGR86・BRZ用の表からではなく、対象車のP.C.D.とキャリパー記号から絞ります。車名が近い検索結果でも、注文する製品コードに対応する行を基準にしてください。

SAGA SLが候補になるのは、自車で使えるサイズに希望のFACEとPGの仕上げがそろう場合です。18×8.5J +45ならS-plusとのFACE・価格差が選ぶ理由になり、18インチで7.5Jや8Jが必要ならS-plus側に選択肢があります。軽量という名称だけで決めず、使える寸法の中で造形と費用を比べると、選択の理由が明確になります。

ほかの鍛造・鋳造モデルを含めて検討する場合は、RAYSホイールの記事一覧から目的に近いモデルを確認できます。

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